一身独立

多動性を発揮し、「21世紀の百姓」を目指す27歳元エリートのブログ。

日本の恥を晒す「国際協力銀行(JBIC)」


読者の方々は「国際協力銀行JBIC)」という組織をご存じだろうか。

JBICは株式会社でありながら、日本政府が全額出資している国有企業である。国家的プロジェクトに携わることが出来ることから、就職活動をする学生からの人気も高いようだ。

しかしその中には、問題を含むプロジェクトも行われている。

海外から批判されるJBICの石炭火力発電プロジェクト

これに関して、私には原体験がある。昨年の夏、私は気候変動解決に取り組むアジア人が集まる研修プログラムに参加した。この時、強烈に印象に残ったのが、JBICがコミットしている石炭火力発電所事業を批判するヴェトナム人のプレゼンテーションである。

ニュース:インドネシアの石炭火力発電を支える日本企業
http://news.trust.org/item/20170719112242-os5hd?utm_content=bufferd19fa&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

石炭火力発電所は、大気汚染というローカルな公害と、気候変動というグローバルな公害をもたらす問題だらけの設備である。なおかつある環境NPOの方によれば、インドネシアでは石炭火力発電所建設のために、強制的な土地収用といった人権侵害も行われたという。その石炭火力発電所にもJBICは融資を行っていた。

JBICは民間銀行が取れないリスクを取ることが多く、JBICが参加したプロジェクトには民間銀行が追随して協調融資を行う流れが出来ている。逆に言えば、JBICの方針が変われば、民間銀行も協調融資を行わなくなるかもしれない。

オーストラリアにおいても、JBIC等が行う化石燃料投融資は批判を受けている。現地の団体によれば、JBICは2008年から現在にかけて91億7200万オーストラリア・ドル(約8兆1000億円)の融資を行ってきた。この金額はみずほ銀行三井住友銀行を上回り、日本の金融機関で2位となっている。

https://www.marketforces.org.au/research/japanese-banks-lending-to-fossil-fuels-in-australia/

JBICはその活動目的に、「日本にとって重要な資源の海外における開発および取得の促進」と「地球環境の保全等を目的とする海外の事業の促進」の2つを並べて掲げている。しかし前者の「資源」に化石燃料が含まれているのは明らかで、端的に言えば相矛盾する目的を持つプロジェクトを行っているのである。

再生可能エネルギープロジェクトと、化石燃料プロジェクトを同時に行うことは、3大メガバンクも行っている「グリーン・ウォッシング(環境に良い行動をしているように見せかけること)」の一種である。
このようなJBICの欺瞞は、政権交代でも起きない限り変わらないだろう。


にほんブログ村 環境ブログ エネルギー・資源へ
にほんブログ村 ↑ブログ・ランキング参加中です。 クリックしていただけると嬉しいです。
社会・政治問題 ブログランキングへ サンプル・モニターの口コミ広告ならブロカン