一身独立

多動性を発揮し、「21世紀の百姓」を目指す27歳元エリートのブログ。

最後の安全保障の勉強


先日、大学で行われた講演会を聴いてきた。
大学には国際関係を学びたいと考えて入った。
最初は安全保障に関心を持ち学んだが、次第にエネルギー・気候変動に関心が移っていった。

今日の講演会が、最後の安全保障の勉強になるだろう。
そう考えると、何とも言えない寂しい気持ちになった。

講演会は、James Fearonというスタンフォード大学の高名な研究者のスピーチがメインだった。

彼のメイン・メッセージは、「核革命によってトゥキディテテスの罠は終わった」だった。
「トゥキディテテスの罠 」とは、トゥキディテテスが「戦史」で描いたように、スパルタが新興ポリスのアテネの国力増大を恐れて、ペロポネソス戦争を起こしたことを指す。これは「予防戦争」と呼ばれ、覇権国が新興大国に軍事力で抜かれるのを恐れ、武力で抜かれることを防ごうとするインセンティヴがはたらいてしまうメカニズムである。

しかし一部の国が核兵器を持つようになった現代では、予防戦争は起きないという。なぜなら核兵器は、一撃の威力が大きく、通常兵器の戦力差を無にするためである。このためアメリカなどの大国が気付いた国際秩序に反感を持つ北朝鮮のような小国は、核兵器保有するインセンティヴを持ってしまう。特に新興大国である中国に、予防戦争を仕掛けるようなことがあれば、核戦争の恐れがある。そのためFearonは、中国に対する予防戦争は起きないと主張していた。

またFearonは、未だに勢力均衡で議論しているMiershimerやNyeを批判していた。Fearonの主張は、核兵器国と国境を接している日本にとって、ゼロ・ベースで核保有を検討するきっかけとなるだろう。

国際紛争と協調のゲーム

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