一身独立

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東北で注目を集め始めた風力発電


2010年に環境省が行った日本における風力発電のポテンシャルの1/4は、東北にある。北海道の方がポテンシャルは大きいのだが、当面は需要地である関東に近い東北での開発が、日本における風力発電普及の最重要課題だ。この記事では、秋田・青森・山形の取り組みを紹介したい。

https://www.env.go.jp/earth/report/h23-03/

秋田県日本海から強風が吹き、風力開発には元々向いていた。しかし事業の多くは県外資本で、地元には固定資産税しか落ちていなかったという。近年では、その反省を踏まえ、地元資本、地元金融機関、県が一体となって風力開発に乗り出し始めた。

http://gereports.jp/post/162074519189/windfarm-akita-1

風力発電の誘致は、産業振興・雇用創出のきっかけになる。風力発電機は部品点数が2万点とも言われ、ガソリン車の3万点には及ばないものの、部品を供給するサプライ・チェーンを、近隣地域でつくれれば雇用が生まれる。また風力発電機は、サイズが大きく物流コストがかかるため、近隣地域で製造した方がコストが抑えられるという点も、地域の産業振興を考慮した場合、重要だ。
秋田県と地元資本の「ウェンティ・ジャパン」は、GEというグローバル・メーカーと協力しながら、風力発電のノウハウを蓄積しようとしている。

青森県は、暖房などの需要もあり化石燃料依存度が高い。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1604/12/news031.html

逆に言えば、「エネルギー自立」の恩恵を大きく受ける地域と言える。青森県風力発電の導入量が、現時点で既に北海道を上回っている。原子力施設で有名な六ヶ所村では、多くの事業者が風力発電所を運営している。

山形では、日本では数少ない商業ベースに乗っている洋上風力発電所がある。

http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1305/07/news016.html

また県が「適地マップ」を作成(ゾーニング)している。事業者のリスクを軽減するためのメジャーな手法だ。

私が訪問したことのある小国町にも、風況の良いところがあるそうだ。しかし送電網から遠い上に、建設工事用の道路がないと指摘されている。これではなかなか参入する事業者は、現れないだろう。特に送電網は、1キロの費用が1億円とも言われている。風況の良いところと、送電網のあるところはなかなか一致しないので、風力開発における大きな課題の一つになっている。風力発電の便益を考慮すれば、公的に費用をねん出する制度も求められてくるのではないだろうか。


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