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エネルギーで一身独立

自由・自立・自律と、エネルギー問題を中心にサステナビリティに関する有益な情報を提供するための記事を書いています。

【書評】「エコノミスト 電気代は税金となった(その1)」


経済誌で気になる特集が組まれていたので紹介したい。

記事を読んでいくと、原発の本当のコストを研究している立命館大学の大島堅一氏、再生可能エネルギーの研究をしている高橋洋氏、欧州の電力システムに詳しい安田陽氏など、私でも知っている研究者が記事を載せていた。

原発は危険ではなく、割に合わない。

2011年の福島第一原発の事故で、日本国民のならずとも原発事故の甚大な被害を知ることになった。
しかし一部の識者は原発は大気汚染や気候変動を生む火力発電に比べて安全だと主張する。確かに福島第一原発事故による直接の死者は発生しておらず(廃業になった酪農家が自殺した例はある)、相対的に安全だという主張は合理的だ。
加えてそれでも「原発は危険だが、コストが安い」という主張も未だに厳然としてある。しかし本特集はこの点に批判を加えている。

2015年の政府の試算によれば、原発は水力や火力よりも安い電源だとされている、しかしこの試算は現時点で建設されたプラントを40年間運転出来た場合の数値を比べたものである。トラブルなどにより設備利用率が下がる場合や、バックエンド(使用済み核燃料の処理)費用などを正確に算定することは困難で、意思決定をする上で頼りがいのある数字とは言えない。さらに国からの技術開発への援助や立地対策の費用なども考慮に入れると、大島氏の試算では原発は水力や火力より高くなる。

政府の「原発は安い」という主張には疑問符がつくのである。


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