一身独立

多動性を発揮し、「21世紀の百姓」を目指す27歳元エリートのブログ。

「帰無仮説」という工夫


今回は統計学で用いられる「帰無仮説」について解説したい。

帰無仮説とは、統計的に仮説を検証する際に用いられる手法だ。

通常主張したい仮説(対立仮説)とは、相互排他的な逆の主張を帰無仮説に設定する。

例えばGDP二酸化炭素の排出量に影響を与えている、という仮説を証明したいとしよう。なおかつGDP二酸化炭素排出量の間に一定の共変関係が確認され、因果関係がありそうに見えたとしよう。しかしこの場合、どの程度の共変関係があれば相関関係や因果関係があるか、は一概には決められない。いわばGDP二酸化炭素排出量の共変関係が、偶然か因果関係に基づく「意味のある差」かが解らないのである。

そこで発想を逆転させたのが帰無仮説である。まずGDP二酸化炭素排出量の間に関係がないという、仮説を想定する。帰無仮説が正しい場合、GDP二酸化炭素排出量の共変関係は「めったに起こらない珍しい出来ごと」となる。

社会科学では「めったに起こらない珍しい出来ごと」の基準を5%に設定している。これを「有意水準」と呼ぶ。私が1人当たりGDP20000ドル以上で人口100万人以上の国を対象に統計ソフトで行った分析では、5%有意水準よりも十分に低い値が出た。この値をp値と呼ぶ。つまり帰無仮説は棄却され、GDP二酸化炭素排出量の間には関係があると言えるのである。

一つ気をつけてほしいのは、有意水準を上回るp値が出たとしても、即座に結論を求めることは出来ないことである。この場合は、結論を保留しなければならない。

Stataによる計量政治学

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