一身独立

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レポートを書くコツと心構え


日本の私立大学は期末試験の時期である。
今日は私が(長い)学生生活の中で身に付けた、良いレポートを書くコツについて書いていきたい。
主として、文系の学部生を対象としている。

試験と並んで主要な成績評価指標となっているレポート。苦戦した経験のある人も多いのではないだろうか。小学校の作文では「心に浮かんだことを自由に書け」と言われ、中学・高校でもまともに論理的な文章の書き方を教えられてこなかったのに、いきなり論理的な文章を要求される。ある意味ではかなり理不尽である。

学部生に出来ることは限られている。

所詮は学部生が数ある授業のうちの一つに割ける労力で書くものである。高校生の小論文より上で、プロの研究者や大学院生の卒業論文より下の水準程度を、教授は要求してくると想定出来る。
高すぎる理想を掲げるのは、締め切りに間に合わない元である。

闇雲で良いから、文献を集める。

最初のステップは、文献を集めることである。文献を読まなければ、客観的な文章は書けない。教授から出されたテーマや授業で聴いたことの中から、興味の湧いたキーワードで書籍や論文を探してみよう。

その中で重要と思われるキーワードは、定義を確認しておくと良いだろう。用語の定義は、説得力のある議論を展開する上で極めて重要である。

論争になっている論点を見つけよう。

キーワードを把握し文献を集めたら、文献を読んでいく。その時のポイントは「論争になっている論点を把握する」ことである。
研究者の主要な仕事は、事実を把握し、それらの事実を評価・解釈・批判することにある。ある一つの事実であっても、研究者の間で評価が揺れている点と、ほとんど異論の余地なく受け入れられている点がある。前者を見つけることが、面白いレポートにつながると言える。

メッセージを固める。

論争になっている論点を見つけたら、自分はどう思うか決めよう。ここをクリアにすると、覚悟が決まりレポートも筆が進みやすくなる。何よりレポートを読む教授が最も気になるポイントである。
コントラヴァーシャル(論争のある)な論点について、どちらかの立場に立つことは勇気のいることである。しかし多様な意見の中で、ある一つの立場に立たなければ、あなたは議論に参加していないのと同じである。せっかく大学に入ったのだから、学術的な論争に是非とも参加してみよう。

書けるとこから書く。

メッセージが固まったら、筆者の立場とその根拠が書けるだろう。レポートにおいて、何を書けば良いかは文献によって微妙に要件が異なる。個人的には以下の点は外せない。

・序論(結論とレポート全体の構成を述べる)
・論争になっている論点の紹介
・論点の賛否を紹介
・筆者の立場とその根拠
・今後の課題

今後の課題に言及する。

これはプロの研究者でも行っていることであり、レポートの限界を示すある意味での「逃げ」である。しかしこれを書かないと、学術的な論争の中であなたのレポートが示す位置づけが解らなくなる恐れがある。
良いレポートを書くという志を持ちつつも、限界があるという謙虚な心構えも忘れてはならない。

最後に

レポートや論文を書くとは、オリジナリティを追求しながら先人の知見を参照する一見矛盾した行為である。だからこそ面白い作業だ。
個人的には単純記憶をしなければならない試験よりも、レポートの方が好ましい。理由は試験と異なり、自分の文章を何度も精査することが可能なためである。
ぜひ良い成績を取るために、本稿を活用して頂ければ大変嬉しい。

【参考文献】
小笠原喜康(2009)『新版 大学生のためのレポート・論文術』講談社現代新書2021

新版 大学生のためのレポート・論文術  (講談社現代新書)

新版 大学生のためのレポート・論文術 (講談社現代新書)


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