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エネルギーで一身独立

自由・自立・自律と、エネルギー問題を中心にサステナビリティに関する有益な情報を提供するための記事を書いています。

今、起きている再エネ革命

風力発電 太陽光発電


石油危機以後、石油や化石燃料からのエネルギー・シフトは幾度となく議論され、政策目標となってきた。

しかし現在まで人類は必要なエネルギーの80%以上を化石燃料に依存している。

近年再生可能エネルギー、特にソーラーと風力の価格低下が注目されている。果たして今度こそエネルギー・シフトは起こるのか。ソーラーと風力の現在位置を確認しながら考えてみたい。

99%引き

初期の太陽電池の需要と言えば、衛星と灯台というのが鉄板だった。送電網の届かない遠隔地利用で、必要な電力量も多くなかったためである。

石油危機直前の1972年、太陽電池の価格はワット当たり74ドルを越えていた。しかし2014年の平均価格は74セントである。実に42年で99%引きとなった。

レスター・ブラウンは、安い太陽光発電が広まれば、既存の電力会社はビジネス・モデルの転換を迫られると主張している。彼はこれを「電力会社の死のスパイラル」と呼んでいる(pp94)。そのメカニズムはこうだ。

私有のソーラーが増えると、電力の販売量が減るため、既存の電力会社は損失を被る。太陽光発電が増えた分だけ、価格の高い既存電源の電気を、ソーラーと競争するために安く売らなければならないため、利益が上がらない。自社の電力インフラを維持するための投資は怠れないため、電力料金の値上げを迫られ、ますますソーラーの導入を促進してしまう。ソーラーの価格が下がると、電力会社は補助金に依存した産業になってしまうのである。

リードタイムの短さ

ソーラーと風力が広まると言われている根拠の一つが、リード・タイムの短さにある。原子力発電所や火力発電所は、建てるのに10年はかかる。一方はソーラーは、メガソーラーでも半年程度、風力は大型ファームでも1年程度である。この方が投資回収の予見可能性が高く、投資もしやすいと想定出来る。

下がり続ける価格

風力は若干横ばいだが、ソーラーの価格は下がり続けている。これは中国企業の参入が大きな役割を果たしていることが知られている。

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Cost Of Solar Getting Competitive With Windより引用


今後は中国製の安いソーラー・モジュールを前提に、いかに普及の障害を取り除くが問われていくだろう。

大転換――新しいエネルギー経済のかたち

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