一身独立

多動性を発揮し、「21世紀の百姓」を目指す27歳元エリートのブログ。

統計学・計量分析の威力


私は政治経済学部の在校生である。
その中で学んでいることについて書きたい。

統計学・計量分析との出会い

入学当初、「政治学は経済学と違って数字を使わなくて良いから楽だ」と感じていた。しかし卒業がま近に迫った今、その感慨は全く変わってしまっている。

きっかけとなったのは、久米先生の「調査研究デザイン」という講義である。この講義では、政治学の方法論(methodology)を基礎から教わった。そして方法論の基礎となるのが統計学であった。

高校時代、私は理系科目が全く出来ず、危うく留年するところだった。しかし、私が入学した「国際政治経済学科」の学生は、統計学が政治学・経済学と並んで必修科目だったのである。「聞いてないよ」と言いたくもなる。(そもそも数学が駄目なのに、微分などを取り入れている経済学を学ぼうと思ったのが、間抜けなのだが)

続いて栗崎先生の「国際政治学」の授業では、比較政治学、国際政治学の最新の潮流は、統計学を用いた計量分析に基づく研究だと知った。高名なジャーナルに論文を載せている研究者はみな計量分析を使いこなし、統計学リテラシーを有しているという。私はこれを面白いと感じた。

そして今、浅野先生の「計量政治学」で、専用のソフトウェアと統計学を用いた計量分析を習っている。期末レポートでは、「炭素への値付け(カーボン・プライシング)」が本当に温室効果ガスの排出を減らすのか、調べる予定だ。

何がそんなにすごいのか――相関関係の威力

政治学の目標の一つは、個別的説明を一般化し、頑健な仮説を構築することである。そのために必要なのが、限られた情報の中から因果関係を推論する作業である。
統計学の基礎と言える相関関係を用いれば、そのための頑健な基礎が得られるのである。

では、相関関係について見てみよう。

相関関係とは、一方が増えればもう一方も増えるというような関係を持った二つの要素である。これは因果関係があることは、似て非なるものであるので注意して欲しい。
ビールの売り上げと溺死者数の間に相関関係はあるが、因果関係はない。共通の気温という要素が原因として機能しているのである。
相関関係があることは、必ずしも因果関係があることを意味しないが、そのための基礎となる。相関関係がない要素群は、因果関係も必ずない。

高校生・受験生へのメッセージ

高校生・受験生の皆さんに声を大にして言いたいのは、「政治学は理系も活躍出来る」ということだ。数学Ⅲ、Cを取っていない私レベルの知識でも解る数学やそれを用いた統計で、研究を楽しめるのである。
政治学が社会科学に分類され、高校で暗記科目に数えられてしまっているからといって、避けてしまうのはもったいない。

原因を推論する -- 政治分析方法論のすゝめ

原因を推論する -- 政治分析方法論のすゝめ


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