一身独立

多動性を発揮し、「21世紀の百姓」を目指す27歳元エリートのブログ。

【ディスカッション・ペーパー】「炭素税」を機能させよ


「カーボン・プライシング」という概念がある。気候変動の最大の原因である二酸化炭素の排出に価格をつける制度のことで、炭素税や排出権取引、クリーン開発メカニズムなどが含まれる。
今日は特に炭素税について話をしたい。

実は炭素税は日本で、「地球温暖化対策税」という名前で既に導入されている。しかし税額が低すぎ(二酸化炭素1トン排出当たり289円)て、企業活動において二酸化炭素の排出を避ける行動を取らせるようなインセンティヴが働いていない。

環境省が今年の10月に発表した文書(https://www.env.go.jp/policy/tax/misc_jokyo/attach/intro_situation.pdf)によれば、日本より緩い税金を石炭にかけている国は、アメリカとドイツしかない。しかしこの両国は国内で石炭が採れ、あまり石炭を輸入していない。
輸入という形で海外に富が逃げていくにもかかわらず、石炭の利用に固執する日本が異常なのである。

環境NPOの「気候ネットワーク」によれば、現在日本には48基の石炭火力発電所の新設計画があるという。これも企業活動において二酸化炭素の排出を避ける行動を取らせるようなインセンティヴが働いていないことの証左だ。

気候変動対策の2030年目標、2050年目標を達成していくためには、企業に排出削減のインセンティヴを持たせるしかない。炭素税(地球温暖化対策税)の強化は、そのための切り札となる。

これまでの経過を見ていると、日本政府と経済界はカーボン・プラシングから逃げ回っているとしか良いようがない。日本で本格的にカーボン・プライシングが導入されるには、政権交代を待たなければいけないのだろうか。


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