一身独立

自由・自立・自律と、エネルギー問題を中心にサステナビリティに関する有益な情報を提供するための記事を書いています。

【気になるニュース】気候変動被害に脆弱な人々の問題を解決するには?


以前気候変動は人権問題であるという記事を書いた。

flatenergy.hatenablog.com

スーダンでは、洪水によって100人以上が死亡、避難民も発生しているという。実際に気候変動によって人権が侵害されているニュースだ。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160815/k10010636851000.html

貧困層は干ばつやハリケーンなどの被害に脆弱である。自分の収入も政府・地方自治体からの支援も乏しいためである。

彼らが人権が満たされた尊厳ある生活をおくるためには、干ばつに強い品種を使った農業や、洪水対策の堤防など、様々な適応策が求められる。

また近年ではこうした被害に対して、保険で対処する動きが広がり始めている。
途上国の貧困層の7, 8割は農民である。これらが気候変動の被害に脆弱である一つの理由は、彼らが耕作を始める前に、種もみや肥料、農薬などを金融機関から借りて調達していることが挙げられる。そして収穫物を売ったお金で借金を返すのである。

しかし干ばつなどがあると、借金を返すために翌年用の種もみや家畜を売り、それが何年か続くと土地まで売って農民から難民(厳密には「難民条約」で認められている難民は、国境を越えた人のみ)となってしまう場合がある。これを防ぐために、被害が出た時に、速やかに被害を計算し、損失を補填出来る保険が求めらているという。

伝統的な保険は、現地調査のために、保険金支払いまでにラグが生まれ、必要な時にお金を被害者が受け取れないという問題があった。

そこで開発されたのが「天候インデックス保険」である。降水量不足による干ばつを例に取ってみよう。このスキームは、農作物に被害をもたらすと想定出来る「トリガー値」をあらかじめ設定しておく。そしてその降水量を下回った場合、自動的に地域の農民に保険金を支払うのである。
損保ジャパン日本興亜では、こういった保険をタイの農村部で提供しているという。


【参考文献】
古沢広祐・足立治朗・小野田真二編(2015)『ギガトン・ギャップ―― 気候変動と国際交渉』オルタナグリーン選書

ギガトン・ギャップ――気候変動と国際交渉 (オルタナグリーン選書)

ギガトン・ギャップ――気候変動と国際交渉 (オルタナグリーン選書)

  • 作者: 古沢広祐・足立治郎・小野田真二
  • 出版社/メーカー: オルタナ編集部
  • 発売日: 2015/11/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る


にほんブログ村 環境ブログ エネルギー・資源へ
にほんブログ村 ↑ブログ・ランキング参加中です。 クリックしていただけると嬉しいです。
社会・政治問題 ブログランキングへ サンプル・モニターの口コミ広告ならブロカン