一身独立

多動性を発揮し、「21世紀の百姓」を目指す27歳元エリートのブログ。

【書評】『されど罪人は竜と踊る』


今日は私の好きな小説の書評を書きたい。
中学生の時から今まで、大好きな作品だ。
この作品のいまだ回収されていない伏線や、明かされていないエピソードは、なんとしても死ぬまでに読みたい。心からそう思える作品だ。

この作品はいわゆるライトノベルの一つで、ライトノベルのレーベルである小学館の「ガガガ文庫」から発売されている。
この作品のお勧めポイントは以下の二点だ。

「咒式(じゅしき)」を使った戦闘描写に圧倒される

筆者の科学に対する豊富な知見に裏打ちされた科学と魔術が融合した戦闘技術。それが咒式だ。トリトロトルエン劣化ウラン弾VXガスなど、現実に存在する物質を魔法のように繰り出して主人公たちは戦う。現実に存在する物質を使った攻撃なので、対処法もリアリティがあるものになる。
主人公たちが対峙する相手は、人間のみならず竜や巨人などとも対する。巨大な咒力を誇る彼らを、人間の知恵とチームワークがいかにして倒すかも見ものだ。

ノワール・ノベル

徹底的に残酷な世界を描きながら、最後にあるのか解らない救いが示される。これがこのシリーズを貫く筆者が描きたい世界だ。この作品では、戦闘中に主人公が爆発的に成長したり、ヒーローがヒールを勧善懲悪の名の下に倒したりする場面にはお目にかかれない。策謀が入り乱れる展開の中で、主人公たちが生き残ったのは、偶然の要素も大きい。このことをリアリティを持って示すのが筆者はとても上手いのだ。
決して明るくはない展開の中で、主人公が万能の解決策を持たない中で、それでももがく主人公たちの姿は、「微力だが無力ではない」力を持つ私たち一人一人を、正確に反映していると言える。


ちなみに現在発売されているガガガ文庫版の前には、角川スニーカー文庫版が発売されており、ガガガ文庫版は角川版を加筆修正した部分も多い。
ガガガ文庫版の方が主人公たちの会話や文章が若干マイルドになっている。今から買うのであれば、途中で出版が停止してしまった角川版よりもガガガ文庫版を買うべきだ。

されど罪人は竜と踊る 1 ~Dances with the Dragons~ (ガガガ文庫)

されど罪人は竜と踊る 1 ~Dances with the Dragons~ (ガガガ文庫)


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