一身独立

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【書評】『世界を巻き込む』


著者は「コペルニク」グループを率いる社会起業家である。

途上国の貧困問題に取り組む予定の私にとって、コペルニクのビジネスモデルはとても魅力的である。「途上国の貧困層のニーズを把握している現地のNPOや協同組合」に「途上国の貧困層向けの製品をつくっている企業や大学」から「寄付者」の資金を用いて、途上国の貧困層向けに彼らの助けになる製品を供給する。これが上記三者をマッチングするコペルニクのビジネスモデルであり、特に「一人当たりの年収が500ドル以下」や「500ドルから1000ドル以下」の家庭をターゲットにしている。

著者の中村は、国連での勤務を通じて政府を経由したトップダウンの支援の限界を感じたことが、コペルニクを起業した動機だと語っている。彼は国連時代から、ソーラーライトやソーラー補聴器などのシンプルで安価な製品こそが、最貧困層の生活の役に立つという確信を強めていった。

コペルニクの事業には三つの特徴がある。

一点目は、最貧困層をターゲットにしている点である。上記よりも収入が上の層は、放っておいても生活を便利にする製品を買うことができる。コペルニクの支援がなければ、製品を手に入れられないような層をターゲットにしているのである。

二点目は、途上国の人々向けの技術(適正技術)を用いて、問題解決をしている点にある。シンプルで安価だからこそ、まとまった現金を持たない人々に重宝されるのである。

三点目は資金の流れの透明性だ。コペルニクのwebサイトを訪れれば解るが、どのプロジェクトにどのくらい寄付が集まっていて、あとどのくらい必要かという情報が公開されているのである。この取り組みによって、寄付者は自分の寄付がどのように役立ったか、簡単に把握できるのである。


【参考リンク】
コペルニク・ジャパン
https://ja.kopernik.ngo/


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