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エネルギーで一身独立

自由・自立・自律と、エネルギー問題を中心にサステナビリティに関する有益な情報を提供するための記事を書いています。

私は方法論的虚無主義者。


といっても、ほとんどの人は「なにそれ?」だと思うので、解説する。


「方法論的虚無主義(methodological nihilism)」とは、科学哲学における立場の一つで、問題を解決してくれるならば、その手段を問わないという立場である。

対になる立場は科学主義である。

科学的であることは、主張が正しいことや問題の解決の必要条件とされるのが、社会の常識と化している。そのことは読者の方々も理解できるだろう。しかし「あらゆる問題は科学的な方法で、解決されなければならない」という命題は、それはそれで一つのドグマであり、科学的な見地から見れば避けるべきだというディレンマがある。

このディレンマをついた方法論的虚無主義を最初に提唱したのは、ポール・ファイヤーアーベントという哲学者である。

例えば神経症を患った患者が、宗教集団によるとても科学的とは言えない手法で、神経症が回復したとする。科学主義者から見ればその手法が科学的でないため、問題だ。しかし方法論的虚無主義から見れば問題が解決したので、問題はない。方法論的虚無主義者のキャッチコピーが「なんでもかまわない(Anything goes.)」と言われる由縁である。

方法論的虚無主義者は科学も宗教も資本主義も共産主義も、その概念の前提(数学の公理など)とする世界観に合意した人だけが共有できる体系とみなす。科学を特別視しないのである。1+1=3だと主張する人や三角形の内角の和が180度だと合意できない人に、数学という体系に参加してもらうことは難しいだろう。方法論的虚無主義者は科学もこのようにあるべきだと考える。世界観の前提を共有できない人に、それを強制することを忌避するのである。
意見発表の自由は、ミルも擁護していた自由な社会に不可欠な要素である。ある人が科学的な主張をしないからといって、意見発表の自由が侵害されてはならないのである。

面白いと同時に自由を重んじたこの考え方に自由主義者の私は惹かれている。

ファイヤーアーベントの伝記は読みたいのだが、まだ読めていない。卒業前には読めるようにしたい。


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