一身独立

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【書評】『大転換――新しいエネルギー経済のかたち』


エネルギィ移行(energy transition)が数十年以内に進むかどうかは、大変意見の分かれるテーマだ。
シュミルなどは、過去の経験を踏まえてエネルギィ移行には数世代かかるという意見を唱えている。

flatenergy.hatenablog.com

本書の著者は逆で、気候変動対策とそのために悪化する経済性を踏まえ、化石燃料から分散型再生可能エネルギィへの不可逆的な転換が進んでいるという立場だ。

エネルギィ移行と言っても、その定義は「基幹電源として電源構成の15%から20%以上を占める」から「化石燃料を駆逐し、その利用を無視できるくらい小さな値にする」という定義まで、広く取れる。

日本で、世界全体で基幹電源となり、電源構成の20%以上を占めることは可能だという意見に、筆者は賛同するだろう。

私は2030年までに電源に占める再生可能エネルギィの割合を30%まで持っていき石炭・石油火力の役割を、今の政府目標より低減させるべきという立場である。だが真のエネルギィ移行のためには、電源の転換のみならずエネルギィ効率化と移動体燃料の転換が行われなければならない。電源にばかり議論が集中する今の議論は、先を見据えたエネルギィ転換を行う上で有害ですらある。

大転換――新しいエネルギー経済のかたち

大転換――新しいエネルギー経済のかたち


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