一身独立

自由・自立・自律と、エネルギー問題を中心にサステナビリティに関する有益な情報を提供するための記事を書いています。

竹村真一の講演を聞いて


試験もあってだいぶ久々の更新になってしまった。

脱石油・脱原発は経済合理的だと主張している竹村真一氏の講演を聴く機会があった。

中国で既に原子力発電の年間発電量に風力発電の年間発電量が追いついた事例を証左にして、エネルギィ自立と気候変動対策を両立する再生可能エネルギィ普及を推奨していた。

他の学生からの質問で「原発はベースロード電源として機能する」と言っていた学生に丁寧に反論していた。
それにはかなり納得できた。原発はこの4年間、大飯を除いて動いていない。ちょっとしたトラブルで止まる複雑な機構を持つ。これではベースロード電源として頼れない。

質疑応答では気候変動の影響が石炭や石油に比べて少ない天然ガスについての言及がなかったので、質問した。ロシアが供給を止めるリスクを考えて優先順位を低くすべきという趣旨の回答だった。しかし日本が天然ガスを輸入している形態は売り手が限定されるパイプラインと異なり、売り手を選べるLNGだ。ロシアからの供給途絶が即刻深刻なエネルギィ・セキュリティへの脅威になるわけではない。さらに言えば、1970年代に欧州へのパイプラインが敷設されて以降、ソ連崩壊の混乱期を含めてもロシアからの天然ガス供給は途絶えたことがない。それでもロシア産ガスの輸入を減らすべきかどうかは、EUの中でも意見が分かれている。

「今後20年のベースロードは再エネ」という主張にはある程度賛成するが、目下20年の電源として天然ガスも忘れてはならないことは強調したい。


にほんブログ村 環境ブログ エネルギー・資源へ
にほんブログ村 ↑ブログ・ランキング参加中です。 クリックしていただけると嬉しいです。
社会・政治問題 ブログランキングへ サンプル・モニターの口コミ広告ならブロカン