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エネルギーで一身独立

自由・自立・自律と、エネルギー問題を中心にサステナビリティに関する有益な情報を提供するための記事を書いています。

「福島復興再エネツアー」1日目

エネルギー自立 原子力発電 日本の包括的なエネルギー政策 現地レポート 電力システム 風力発電 太陽光発電 再生可能エネルギー


6月27日から28日にかけて福島県主催の「福島復興再エネツアー」に参加してきた。
福島県は、2040年までにエネルギー需要を再エネで100%賄うという目標を掲げている。特に再生可能エネルギィに注力している県だ。その福島県で行われている取り組みを以下に紹介していく。


一箇所目に訪れたのは、浮体式洋上風力発電用の風車が設置される予定の港だ。

福島県小名浜沖では、浮体式洋上風力発電の実証実験が行われている。

既に2MW(メガワット)の風車が洋上で動いていて、続いて7MWの風車が来週から洋上に浮かべられる予定だという。

これが来週にも洋上に浮かべられる風車だ。7MWで1基100億円するという。

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洋上風力発電は陸上よりも設備稼働率が高い。

なぜ洋上だと陸上より設備利用率が高いのか。それは風向きが海上の方が安定しているためである。地上は海上と異なり、より様々な方向から風を受けやすいということだ。一般的に陸上風力の設備利用率は20から25%、洋上はその倍と言われている。

担当者が強調していたのは「20年やっても大丈夫という信頼を勝ち得たい」ということだった。それがないとビジネスを始めるのに一番重要な資金がなかなか得られないという。

終わった後に他の学生に意見を聞いたところ「現実性に乏しい」と感じたとの意見をもらった。やはりいくら国と日本を代表する企業のコンソーシアムが取り組んでいたとしても、商業ベースに乗る前の実証実験である。なかなかこの先の展望が感じ取れなかったというのが正直なところだろう。



続いて「とまとランドいわき」を訪問した。

その特徴は農業輸出世界2位のオランダの、最先端の植物工場を参考にした設備だ。

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生食に耐えられる味を維持しながら、生産量を増やす工夫をしており、千平方メートルあたり38トンの生産量を達成しているという。

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ソーラー・シェアリングの設備も見せてもらったが、千葉で行われている私が知っているものと異なり、追尾式太陽光パネルが採用されていた。

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4KWの太陽光パネルが6つの24KWで、供給した電力は全量自家消費しており、植物工場の必要量の2割程度を賄えているという。

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1日目の最後に原発作業員の拠点になっている「J-Villege」を訪問した。

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東京電力の方から説明があり、未だに事故のことを申し訳無さそうに語る様子が印象的だった。

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ただの原発作業の拠点に過ぎないのに、名状しがたい重たい空気を感じた。そこにあるスティグマのせいだろうか。



福島県原発誘致をきっかけに全国でも珍しい「エネルギー課」を持っており、現在17人の職員で運営されているという。

そこの職員によれば、陸上風力を広めていって「尾根全てに風車が立つ未来」を想像しているという。そのくらいしないと、再エネを基幹電源にすることはできないということだろう。
また原発事故によってできた東電の不使用送電網を活用したい、と語っていて目からウロコだった。



福島県は前人未到の目標を掲げている。2040年までにエネルギー需要を再エネで100%賄うという目標だ。
福島県は人口190万人の自治体である。数百人から数千人の村なら欧州に先例があるが、この規模の自治体で、エネルギー自立を達成するのは前例がない。福島県はこの遠大な目標を達成できるのか。注目していきたい。


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