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エネルギーで一身独立

自由・自立・自律と、エネルギー問題を中心にサステナビリティに関する有益な情報を提供するための記事を書いています。

【書評】『世界がわかる石油戦略』

日本の包括的なエネルギー政策 書評 石油


この本の評価はあまり高くない。
専門家が世界の石油情勢について分析を披露するという点では、日経文庫の「石油を読む」などの方が理論への言及にページが割かれていてより有用だと感じた。

flatenergy.hatenablog.com

この本の難点は、各国の情勢分析に多くのページが割かれているので、時間が経つに連れて有用性が大きく減るタイプの本である点だ。


この本で印象に残ったのは以下の二点である。


多くの専門家と同様、この本の著者も石油代替エネルギーの一番手は天然ガスだと考えている。これは筆者(私)も意見を同じくするところである。理由は地球温暖化の観点から見て環境フレンドリィであること、石油よりも輸出国が分散していること、石油ほどではないにせよ用途が幅広いことが挙げられる。


もう一点は、日本にエネルギー・メジャーは育つか? という課題だ。
「メジャー」とは、油田開発に必要な数百億円の投資に耐えられる規模と技術を持った民間企業の事だ。日本には「国際石油開発帝石」が石油サプライ・チェーンへの上流投資を行っている企業として事業を行っている。しかし、エクソン・モービルやシェヴロン、BPのような巨大企業に伍する規模は持ち合わせていない。
石油産業は典型的な規模の経済がはたらく産業である。日本が現在20%程度である石油の自主開発権益の比率を高めたいのなら、日本資本のメジャーの誕生はそのための近道となる。


世界がわかる石油戦略 (ちくま新書)

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