一身独立

多動性を発揮し、「21世紀の百姓」を目指す27歳元エリートのブログ。

日本の電力消費を支えるJ-POWER磯子火力発電所


私の小さな自慢は、10箇所以上の発電所を見てきていることである。
24日に久々に行って来たのは、J-POWER磯子火力発電所横浜市の電力需要の1/3に相当する電力をつくる、世界でも指折りの性能を誇る石炭火力発電所だ。
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この発電所を選んだ一番大きな理由は、3.11後電源構成に占める割合が大きくなった石炭火力発電所の実際の運用に関心を抱いたためである。


歴史を振り返ってみれば石油危機時、日本は電源構成の70%以上を石油に依存していた。石油の供給不安に対して脆弱だったことを教訓に、石油危機以降石油のノーブル・ユース(noble use)が唱えられるようになった。石油代替の難しくない発電分野においては、石炭・天然ガス原子力による電源開発が進められるようになった。
3.11前の2010年の電源構成において、石炭・天然ガス原子力はおよそ25%強ずつを占めていた。しかし3.11をきっかけに原子力利用は大幅に減り、石炭・天然ガス発電の稼働率増加や古い石油火力発電の再稼働によって、火力発電の割合は3.11前の60%強から90%弱に登る数字となった。磯子火力発電所も3.11以降、稼働率が上がったそうだ。磯子火力発電所で発電された電気は、5/6が東京電力へと売却(1/6は東北電力)されており、顧客である東京電力にとってみれば、磯子火力発電所からの電気を止めるなどとんでもない話だろう。

1号機は2002年、2号機は2010年に完成。この建て替えによって、発電効率は40%から45%に向上し、世界でも指折りの高効率の発電所となった。石炭火力発電の欠点である二酸化炭素の排出も17%低下した。
話をしてくれた技術者の方によれば、石炭火力発電所のリードタイムは一般に10年。その中で環境アセスメントに5年とられるという。

磯子火力発電所の特徴の一つは、排出物対策の先進性だ。
石炭を燃やすと排出される物質の中で、大気汚染防止法の対象になっているのは硫黄酸化物・窒素酸化物・ばいじんの三物質である。この三物質について、乾式脱硫装置・排煙脱硝装置・電気式集じん機を用いて、排出を国の基準を大きく下回る水準に抑えている。


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これが横浜の電力を支える火だ。


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