イーロン・マスクという経営者をご存知だろうか?
電気自動車(EV)に太陽光発電(PV)、果ては宇宙開発まで手がける起業家だ。
この記事では特にエネルギー問題に関係の深いEVとPVについて取り上げる。
EVをすべての人に
マスクはまず電気自動車を手がける「テスラ・モータース」を、米国の自動車会社として、54年ぶりに上場させることに成功。スポーツタイプのEV「ロードスター」、高級EV「モデルS」をヒットさせた。
この電気自動車の特筆すべき点は、ガソリン車と同様の航続距離を保ちながらEVならではの静かな加速を体験できる点にあるという。ガソリン車の振動が苦手な私としては、ぜひ一度乗ってみたいものだ。
2017年には大衆向けEV「モデル3」を35千ドルで発売予定だ。これのヒットに成功すれば、マスクの野望である「すべての車をEV」にすることに大きく近づくだろう。
PVをすべての家庭に
PVベンチャーの「ソーラー・シティ」にも出資、PVを無料で住宅や工場に設置し賃料を受け取るモデルを展開している。また、テスラが製造する大規模なリチウム電池の工場の電力も供給する予定だ。
将来はPVで充電した電気で走るEVを日々の通勤・通学に利用するようになることを目指すという。
彼が提示するエネルギー問題解決のためのヴィジョンは壮大そのものだ。今後ともその野望が実現していくのかどうか、注視していきたい。
【参考】マスクがTEDに出演した時のヴィデオ
https://www.ted.com/talks/elon_musk_the_mind_behind_tesla_spacex_solarcity#t-30497
了