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エネルギーで一身独立

自由・自立・自律と、エネルギー問題を中心にサステナビリティに関する有益な情報を提供するための記事を書いています。

【書評】『「反原発」の不都合な真実』


著者は本書の第1章で、エネルギー源ごとの死亡リスクの定量的な測定を試みた文献を紹介しながら、原発のリスクの低さを主張している。
定量的な研究だけに説得力があるので、日本のエネルギー政策に関心がある人には一読を薦めたい本だ。

経済と命はトレード・オフの関係にない

第5章冒頭のこの指摘ははまさに我が意を得たりだった。
原発を稼働させて経済を守り命を犠牲にするか、原発を止めて経済よりも命を優先するか」という論法を、私も目にしたことがある。誤謬に満ちているとしか言い様がない。

正確には「国民の命を守れる経済を築いた国と、築けていない国がある」というのが事実だ。

原発との戦争」を始めてしまった日本人

あとがきの中に印象に残る指摘があった。
著者はあとがきの中で、日本人が「原発との戦争」を始めてしまったのではないかと危惧している、と書いている。アメリカ人が9.11で「テロとの戦争」を始めてしまったように。

反原発」が正義となり、それ以外の言論を抑圧する空気ができている。私もたまに感じることがある。
このような空気は日本の化石燃料依存を加速させ、日本に蓄積されてきた原子力技術を失わせる恐れがある。著者と同様の危惧を感じる次第である。

「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)

「反原発」の不都合な真実 (新潮新書)


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