一身独立

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【連載書評】『エネルギーの不都合な真実』第4章


第4章のタイトルは「枯渇――ピークオイルとその意味」

かねがね考えていたピークオイラーへの批判を見事に言い当てている。


「石油生産のピーク予想という考えの根本的な問題は、これが3つの単純な前提を拠り所にしていることだ。すなわち、回収可能な石油資源の量は高い信頼度でわかっているということ、その量は固定しているということ、そして、その回収量は左右対称の生産量曲線に包摂されるということである。しかも偶然なのか、このどれも正しくない」

一点目が指摘している通り、回収可能な石油資源の量は調査する組織によって異なる。オイル・メジャーは産油国の国営石油会社の持つ埋蔵量を正確には把握できず、産油国の国営石油会社は自らの埋蔵量を過小申告する傾向にある。これまで人類は地下に眠る石油の量を正確に把握したことはないのである。

二点目は、よく言われる「石油はあと40年しか使えない」という言説の根拠となる可採年数についての誤謬を指摘している。石油の可採年数とは「既存の技術と現在の価格で」測った確認可採埋蔵量を毎年の消費量で割ったもので、技術革新と価格変動によって変動する。その鐘鼓に第一次石油危機時の石油の可採年数はもっと短く、約30年だった。
これは技術革新と価格の上昇によって、採算ラインに乗る石油の量が増えたためである。

三点目は世界中の油田から回収できる石油の量が非対称になり得る可能性が高いことを指摘している。

エネルギーの不都合な真実

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