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エネルギーで一身独立

自由・自立・自律と、エネルギー問題を中心にサステナビリティに関する有益な情報を提供するための記事を書いています。

【書評】『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』


題名の「原発大国」という言葉が痛い。確かに人口単位で考慮すれば、アメリカを抜きフランスと並んで発電所の数では日本は一位を争う。
この本は示しているのは日本が今日の姿になるまでに存在した原子力を巡る風景だ。

各章は「○○年論」という形でまとめられている。
最も印象に残った「一九六五年論」を紹介したい。

アトムの死

著者は公にはあまり知られていない原作マンガ最終話の「アトムの死」を扱った「青騎士」の物語に、人間によるロボットへの差別、原子力を持つものへの差別を見出す。
青騎士」の物語の主題は「虐げられる無垢の存在(と彼らとの共存)」だろう。
原子力利用が差別・抑圧をうみだすのは必然なのではないか、という問いを著者は読者に投げかけてるように思える。

人間は機械を虐げる。
原子力の近くにいる人も虐げる。
そういった差別や虐待は必然なのか、逃れられるのか。

なぜ今日のように原子力発電所が50基以上もつくられてきたのか。
何事も現状に至る歴史がある、歴史を見なければ今起きていることは理解できない、という凡庸な命題の重要性を改めて感じさせてくれた本だ。



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