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エネルギーで一身独立

自由・自立・自律と、エネルギー問題を中心にサステナビリティに関する有益な情報を提供するための記事を書いています。

【ノート】郷土史に埋め込まれた原油採掘物語


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先日新潟県の金津油田跡を見学した際のことについて書く。
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金津油田は1996年まで操業していた。操業を停止したきっかけは、市街の製油所が採算性を理由に金津産原油を受け入れなくなったとことだ。その後、記念館(石油の世界館 http://www.shiteikanrisha.jp/sekiyu-sekaikan/)がつくられた。
江戸時代より油井の権益を持っていた中野家という商人の家があり、明治に入って当主の貫一が石油採掘に挑戦し続け、掘り当てた油田だという。金の匂いのする原油にどれだけ貫一が胸を踊らせたか、想像すると自分まで興奮してきた。

そこで実感したことは地域・国家・世界という層の中で、自分も含めた都市の大学生は国家・世界の物語ばかりに着目しがちなことだ。
改めて郷土史も抑えておくことの重要性――地域の物語にも目を向ける必要性があると感じた。


立派な庭園、往時の富を彷彿とさせる。
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処世訓「無理、驕り、朝寝、賭け事慎みて、生業励めば子孫栄えむ」も見事、ロックフェラーやカーネギーをわざわざ引かなくても中野貫一でOKという気もした。
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職員の人が説明してくれたり、資料の目次をコピーしてくれた。有難い。資料の在庫はないようなので、古本屋を攻めないと手に入らなさそうだ。


より一層面白かったのは、展示ではなく駅までの帰りのバスの中だった。
同じバスに乗った女性が偶然中野家と同様に油井を所有していた家の娘だという。
これは面白いと感じ、バスの中で根掘り葉掘り聞き出した。
彼女は嫌がる様子も見せず明快な口調で、冬場はソリで原油を街まで運んだこと、ソリで原油を街まで運ぶのは女性の仕事であったこと、最盛期には全国から労働者が集まってきたこと、機械をいじったり経営判断するのは男性の仕事だったが彼女の母は新規投資の決断を行っていたこと、などを語ってくれた。


このような郷土史地域再生に関する問題の答えを与えてくれるのではないか、そのように感じた。


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