一身独立

多動性を発揮し、「21世紀の百姓」を目指す27歳元エリートのブログ。

揺らぐ覚悟

私は今、エネルギーのことを仕事にするという覚悟を諦めようか、迷っており岐路に立っている。元々エネルギーのことを調べ始めたきっかけは、二つある。一つ目は、模擬国連サークルの活動で、国際問題を浅く広く知っていく状況に危機感を覚えたためだ。この…

中国人の台湾認識、台湾人の中国認識

昨日は中国の「一つの中国」政策について書いた。 中国では愛国教育が行き届いており、みな「台湾は中国の一部」だと考えていると聞く。それでは日本や欧米諸国に出てきた中国人はどうなのか。自国の政府の考えを相対化しているのだろうか。 先日友人の中国…

「一つの中国」政策

中華人民共和国政府は、長らく「一つの中国」政策を取っている。「一つの中国」政策とは、国共内戦の結果、国民党政権が成立した台湾を含めて一つの中国に属するという立場を取るものだ。つまり「一つの中国、一つの台湾」や「二つの中国」は頑として認めて…

「安全保障理事会」の常任理事国の「拒否権」は何のためにあるのか。

ハフィントン・ポストに早稲田の学生が、安全保障理事会の常任理事国が持つ拒否権を批判する記事を掲載していた。 国連安保理の拒否権が紛争下の人々を殺し続けている http://www.huffingtonpost.jp/kanta-hara/un-veto_b_9823904.htmlそこで彼が言及してい…

不都合な真実――尖閣問題に対するアメリカ政府の立場

2014年4月、オバマ大統領が来日し、「尖閣諸島を含む日本の施政下にある領域に、日米安全保障条約が適用される」と明言した。日本人の多くは、尖閣諸島をめぐって自衛隊が攻撃を受けた時に、米軍が自衛隊と一緒になって反撃してくれるのだと、安心した人も…

地熱発電の勉強会

昨日は「国際資源・エネルギー学生会議」の勉強会に参加してきた。テーマは地熱発電。最近はあまり調べていなかったが、新しく得られた知識もあったので、興味深かった。地熱発電は主に200℃以上の地中の流体を利用した発電システムである。http://www.chinet…

「仮想発電所(VPP)」の可能性

最近、「仮想発電所(VPP:Virtual Power Plant)」について調べている。 「仮想発電所」とは、複数の分散型発電・蓄電設備を情報通信技術によって制御し、複数の設備を一つの発電所の様にみなして、電力を運用する概念である。発電事業者のみならず、家庭の…

「フリーテル」Priori3は買うな!

物議をかもすのを覚悟で書いていきたい。「フリーテル」という会社をご存じだろうか。家電量販店などにもコーナーがつくられ、最近は自ら店舗も持っている、新進気鋭と言われている日本のヴェンチャー企業だ。事業としては、スマート・フォンの製造・販売が…

学生の本業を理解していない太陽光パネル・メーカー「アンフィニ」の独善的態度

腹の立つことがあったので、つらつらと書いていきたい。 もしかしたら、物議をかもすかもしれないが、その時はその時だ。今日メルマガで偶然「アンフィニ」という企業があるのを知った。https://infinigroup.co.jp/日本資本の太陽光パネル・メーカーのようだ…

エネルギーの地産地消という課題に立ち向かう地方自治体

エネルギーの地産地消は、聞こえの良い題目である。エネルギー利用は大きく分けて、動力、熱利用、電力がある。 送ることが難しい熱利用は、地産地消に向いている。しかし電力は需要が小さくて広域運用が出来ない場合、平滑化(ならし)が難しく、わずかな需…

アメリカのシリア空爆

衝撃的なニュースが入ってきたので、政治学徒として記事を書いてみたい。早稲田大学の最上敏樹先生も指摘しているが、今回の空爆は人道的介入や、国際法上正当な武力行使と呼ぶことは難しい。人道的介入とは、「原則武力行使が禁止されている国際法における…

【気になるニュース】三つのエネルギー・ニュース

今日はエネルギー関連で、最近発表された気になっているニュースを紹介する。 まずは研究開発関連のニュースだ。 電気自動車の革新? 世界初、走る電気自動車へワイヤレス給電に成功 http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1704/07/news034.html企業…

【書評】「再生可能エネルギー政策の国際比較」

この本は、日本と世界の再生可能エネルギー政策を日本語で知るための、最新の専門書である。系統運用について詳しい京都大学の安田陽氏や、再生可能エネルギーの経済分析について詳しい山家公雄氏などが執筆に当たっている。欧米の政策の動向を見ていると、…

【書評】「再生可能エネルギーの政治経済学」

「原発のコスト」などの著書がある立命館大学の大島先生の著作だ。基本的に彼の立場は「原発は政府が言うように安い訳ではない」という結論である。様々な文献や海外の事例にあたりながら、日本政府の政策を批判していく手際は、読んでいて痛快だ。3.11前の…

そもそもなぜエネルギー・シフトが必要なのか。

エネルギー・シフトとは、特に電力について、現状の火力・原子力中心の運用から、省エネと再エネ普及によって、再エネ中心の運用に転換することを意味する。 以下の図が解りやすい。 環境エネルギー政策研究所(ISEP)資料その利点は三点ある。 分散型国産電…

ドイツの再エネ普及成功の要因

ドイツは世界4位の経済力を持ちながら、電力構成に占める再エネの割合を上げることに成功してきた。2000年には6.6%だった電源に占める再エネ比率は、2015年には30%となっており、「基幹電源」としての役割を果たしていると言って差し支えない。このようなこ…

再生可能エネルギー普及政策の三分類

今日は再生可能エネルギー普及政策について解説していきたい。 再生可能エネルギー普及政策には、大きく分けて三つの分類がある。 固定枠制度(RPS) RPS(renewable portfolio standard)とは、電力事業者に一定量の再生可能エネルギーの導入、もしくは再生可…

我が家の電気を新電力に変えて2カ月。

2か月前に我が家(4人家族・戸建)の契約電力会社を「東京電力」から「looop」に切り替えた。2016年4月に電力小売りが全面自由化されたことは知っているものの、電力会社を切り替えていない人も少なくないのではないだろうか。今日はまだ電力会社を切り替…

【気になるニュース】新規石炭火力発電所計画の撤回

一昨日23日に、電力業界の流れを変え得る重要な発表があった。「関西電力」と「東燃ゼネラル石油」が、千葉県市原市に計画していた石炭火力発電所建設の撤回を発表したのだ。(以下のリンクは「朝日新聞」の記事) http://www.asahi.com/articles/ASK3R5RWNK…

お金と仕事

最近はずっとお金と仕事について考えている。いい加減家を出て独立しなければならない年齢だが、実現出来ていないので。なぜこんなに悩まなければならないのかと思うが、貨幣は極めて互換性の高い価値を測る便利な指標である。今のところ、お金なしで生きる…

起業ティップス:出資と融資の違い

最近新規事業を起こす段取りについて、調べている。 ひとまず重要なのは資金調達だ、ということで出資と融資の違いについてメモしておきたい。出資を行う出資者は対価として、株式を得る。そしてその株式の値上がりを期待して出資を行う。出資者は出資先の事…

再エネ業界のオピニオン・リーダーのインタビュー

先日「ベースロード電源」に固執するリスクを指摘した記事を書いた。flatenergy.hatenablog.comこれと同様の意見を、再エネ業界のオピニオン・リーダーの一人である飯田哲也氏が述べているインタビューが発表されたので、紹介したい。http://kokocara.pal-sy…

発想の転換を迫られる「ベースロード電源」という虚構

欧州の動向を見ると、日本の電力供給は根本的な発想の転換を迫られていることが理解出来る。私が話をしたり、著作を読んだ日本のエネルギー専門家の多くは、「変動型再生可能エネルギー(風力発電、太陽光発電)の大規模導入には、バックアップ電源が必要で…

打線と投手のどちらを重視すべきか。

今日はデータを用いて、表題の問いに答えてみたい。統計学で、どの原因が結果にどの程度影響しているかを測る手法は、大きく分けてふたつある。相関分析をしてその結果を比較する方法と重回帰分析である。今回、重回帰分析は異常な値が出たので、何か間違い…

将来の電力供給を現在のコストで語るな。

電力の話をしていると、「再生可能エネルギーのコストは高いから、大規模導入は出来ない」という意見を耳にすることがある。しかし現在のコストで電力供給体制を語ることは二重の意味で間違っている。まず現在のコストが将来も続くわけではないことが挙げら…

データを用いたライオンズへの提言

私は幼い頃より埼玉西武ライオンズのファンである。 今日は3年連続Bクラスに沈んでいるライオンズの課題を指摘する。まずは2016年のパ・リーグチーム成績を確認しておこう。野球には投球・守備・打撃・走塁の4要素がある。しかし守備と走塁は成果を定量化…

気候変動対策の最近の潮流

アメリカでトランプ政権が発足した。トランプ大統領は、「パリ協定」の順守放棄や、オバマ政権が始めた火力発電規制を辞めることに言及している。気候変動対策に比較的前向きだったオバマ政権とは、異なる政策が取られていくようだ。特にティラーソン国務長…

輸入に依存する化石燃料:その三つのデメリット

エネルギー問題に少しでも興味を持ったことのある人なら、「日本のエネルギー供給は、輸入される化石燃料に依存している」という事実を耳にしたことがあるだろう。2014年の一次エネルギー供給に占める化石燃料の割合は、92%であり、2013年度の海外からの化石…

【ディスカッション・ペーパー】日本も優先給電を導入すべきだ。

再生可能エネルギー普及を優先するならば、優先給電はFIT(再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度)と並ぶ重要政策である。優先給電とは、再生可能エネルギーで発電した電力を優先して系統に取り入れることである。日本では、その原則が徹底されておらず…

【書評】「エコノミスト 電気代は税金となった(その2)」

今日も経済誌の書評を書いていきたい。 今日は託送料金について。 本当に適切? 原発賠償の国民負担 政府の委員会は、7.9兆円と試算されている賠償費用のうち、2.4兆円を託送料から回収する方向で議論を進めている。これはひどい話で、日本国内において原発…

【書評】「エコノミスト 電気代は税金となった(その1)」

経済誌で気になる特集が組まれていたので紹介したい。記事を読んでいくと、原発の本当のコストを研究している立命館大学の大島堅一氏、再生可能エネルギーの研究をしている高橋洋氏、欧州の電力システムに詳しい安田陽氏など、私でも知っている研究者が記事…

『夢で語るな 日本のエネルギー』を批判する(その3)。

今日も批判をしていきたい。本書では、「日本国内に二酸化炭素排出余地はなく、海外で日本の技術を使って排出削減すべき」という主張が行われている。しかしこの主張には根拠がないと私は考える。詳しくは以下の私の論考を見てほしいが、要は日本国内には二…

『夢で語るな 日本のエネルギー』を批判する(その2)。

今日も「夢で語るな 日本のエネルギー」の批判をしていきたい。 原子力事業への評価の前提 鈴木氏は「原発問題の根本は恐怖からきている(p69)」という。しかしこの本の出版から5年経ち、原発業界を悩ませているのは人々の恐怖心ではなく、原発は割に合わ…

『夢で語るな 日本のエネルギー』を批判する(その1)。

2012年に出版された「夢で語るな 日本のエネルギー」という本を買ってみた。 これがなかなか「ひどい」内容なので、批判をしていきたい。 著者は作家の鈴木光司氏と、ウェッジなどにも寄稿している山本隆三氏だ。 一方的な批判 読んでみた感想としては、著者…

「テスラ」の新たな目標

今年の1月、業務提携しているテスラとパナソニックは、電気自動車用電池工場「ギガファクトリー」を稼働させた。https://www.tesla.com/jp/gigafactory両社は生産性の向上によって、電池にかかるコストの「3割削減」を目指しているという。 生産された電池…

日本でも起きる電力会社の「死のスパイラル」

「電力会社の死のスパイラル」とは、以下のような因果経路をたどる。(レスター・ブラウン「大転換」より引用) 「電力の一部を屋上の太陽光発電から得る顧客が増えるにつれて。その電力会社は顧客に販売する電力量が減るため、損失を被る。そして、太陽光発…

電力会社選びのポイント

2016年4月から低圧(家庭・小規模事業者)向けの電力小売りが自由化された。しかしまだまだ電力会社を切り替えたという人は多くない。その要因の一つが、情報が行きわたっていない点にあるだろう。 今日は家庭や商店の電力会社乗換のポイントを解説したい。…

気候変動対策の指針「スターン・レビュー」

「スターン・レビュー」は、スターン卿を中心にまとめられた気候変動政策の報告書である。その結論は単純で、「早期に気候変動対策を行った場合の便益は、気候変動対策を行わなかった場合のコストをはるかに上回る」というものだ。対策を講じなかった場合の…

「かさこマガジン7」が届いた!

以前会った「カメライター(カメラマン+ライター)」のかさこさんから、セルフマガジン「かさこマガジン」が届いた。セルフマガジンとは、自分の活動理念や出来る仕事内容をまとめた冊子で、無料の営業ツールとしてかさこさんが配っているものだ。毎回自費…

「帰無仮説」という工夫

今回は統計学で用いられる「帰無仮説」について解説したい。帰無仮説とは、統計的に仮説を検証する際に用いられる手法だ。通常主張したい仮説(対立仮説)とは、相互排他的な逆の主張を帰無仮説に設定する。例えばGDPが二酸化炭素の排出量に影響を与えている…

「内政不干渉原則」のメリットとデメリット

内政不干渉原則とは、他国の内政に関わる事項に関与することは許されないという国際法のことを指す。国連憲章や、友好関係原則宣言において明記されている。主なメリットは、主として大国が小国の政治に口出しや、武力介入するのを防止することだろう。冷戦…

実証政治学の役割

以前、因果メカニズムの理解が必要だという記事を書いた。flatenergy.hatenablog.com因果メカニズムをきっちりと詰められる人は政治以外のビジネスなどの分野でも重宝するだろう。政治学の分野で言えば、政治家の主張を検証することも実証的な政治学の重要な…

原爆投下と日本の核武装論

日本人にとって、原爆もとい核兵器は議論の余地なく忌避感をもたらすものだろう。広島と長崎の被害の記憶は十重二十重に伝えられてきた。 それでは加害者であるアメリカは、どのように良心の呵責と闘ってきたのだろうか。アメリカ人が原爆投下を振り返る際に…

【政治経済の用語解説】本人・代理人問題

人は何かを独力で出来ない時、誰かに頼むことがある。特に専門的な知識が必要な場合などは、「代理人」を頼むだろう。しかしこの代理人と利害が一致しない場合、希望通りにことが運ばないという問題が生じる。このような問題を「本人・代理人(プリンシパル…

人工知能の倫理

一般教養の授業の試験対策で、最先端の情報技術や人工知能について調べている。 いつの時代もそうだが、技術の進歩は新たな倫理的問題を提起してくる。例えば人工知能を載せたアンドロイドについて考えてみよう。このアンドロイドは購入した男性の好みの女性…

【政治経済の用語解説】人道的介入

人道的介入とは、当該領土政府の同意無しに人道支援を行うことである。多くの場合武力行使を伴うことから、その正当性をめぐって国際法学者・国際政治学者・外交官の間で盛んに議論が行われてきた。人道的介入が我々にディレンマを突き付ける理由は二つある…

【政治経済の用語解説】集団安全保障

集団安全保障とは、国際連盟の設立期に構想され、現在も国際安全保障の基礎となっている概念である。第一次世界大戦以前、欧州列強は同盟を結ぶ相手を自在に変え、仮想敵国を抑止することで安全保障を進めていた。しかしこの外交手法は、相互不信と軍拡を招…

【気になるニュース】スウェーデンが再生可能エネルギー100%社会への移行を表明

イギリスのインディペンデント紙によれば、スウェーデンが2040年に再生可能エネルギーで100%のエネルギーを賄うことを表明した。ちなみに日本では福島県が全く同様に、2040年までに再生可能エネルギーでエネルギーを100%賄う目標を表明している。現在スウェ…

因果関係を突き詰める力

大学で学んだ一番重要なことは、何かと聞かれたら、これだと答える。人は目標を立てる時に、何のために何をすべきかを考慮して決める。何をすべきか決めるためには、それをするとどのような結果が生まれるかという因果メカニズムへの理解が不可欠だ。 つまり…

計量分析の限界

今日は計量分析の限界について書いていきたい。 政治学、経済学、社会学などの多様な分野で有用な計量分析であるが、限界もある。 珍しい出来ごとの分析 計量分析で適切な分析を行うためには、独立変数(I原因)と従属変数(結果)に関する多量のデータが必要…

にほんブログ村 環境ブログ エネルギー・資源へ
にほんブログ村 ↑ブログ・ランキング参加中です。 クリックしていただけると嬉しいです。
社会・政治問題 ブログランキングへ サンプル・モニターの口コミ広告ならブロカン