一身独立

多動性を発揮し、「21世紀の百姓」を目指す27歳元エリートのブログ。

日本の包括的なエネルギー政策

政府が決定した気候変動政策をNPOが批判

以前私がパブコメを書いた政府の「地球温暖化対策計画」が本日閣議決定されたので取り上げたい。気候変動NPOの「気候ネットワーク」は、プレスリリースを出し「 原子力や化石燃料(特に石炭)に偏重するエネルギー政策を追認した、時代錯誤で不十分な内容で…

政府に意見を提出。

久々のブログ更新。政府が作成した「地球温暖化対策計画」案に対する意見を、政府が募集していたことを知り合いづてに聞いた。 いわゆる「パブコメ(パブリックコメント)」である。書くのは初めてだったが、気候変動NPOである「気候ネットワーク」が作成し…

風力発電のデメリット

今日はエネルギー業界に精通した政府系機関の人と話をする機会があった。私は最近風力発電の可能性に目を付けているので、メリットばかり話していたら、彼がデメリットを指摘してくれた。陸上であろうと洋上であろうと風力発電は、適地が需要地から離れてい…

【書評】『大転換――新しいエネルギー経済のかたち』

エネルギィ移行(energy transition)が数十年以内に進むかどうかは、大変意見の分かれるテーマだ。 シュミルなどは、過去の経験を踏まえてエネルギィ移行には数世代かかるという意見を唱えている。flatenergy.hatenablog.com本書の著者は逆で、気候変動対策…

21世紀のエネルギィ・セキュリティ

20世紀のエネルギィ・セキュリティの肝はエネルギィ供給源の多様化だった。エネルギィ自給率が1割に満たない日本においては、現在もそうである。外国(県外・州外)から輸入される化石燃料に依存している国や自治体は、供給源を多様化することによって、供給…

【書評】『今こそ、風力』

9/6に紹介した「日本の知らない風力発電の実力」と並んで、この本も日本における風力発電の潜在性を主張するものである。現状の電源に占める風力発電のシェアは、EUが5.5%, アメリカと中国が2%, 日本は0.4%と後塵を拝している。 日本で風力発電が普及してい…

「金より命」は響かない――反原発派が提示すべき代替案を提案する

反原発派がいまだに主張している「金より命」が大事だから、原発を止めるべきという主張がある。実際先日訪れた国会議事堂前の反原発デモでも、主張している人がいた。彼らの主張に沿えば、原発稼働を主張する人は「作業員の被曝・被爆による被害や、事故時…

【書評】『誤解だらけの電力問題』

この本は東京電力で働いていた著者が、電力業界の内と外の両方の目線から電力問題を俯瞰した本である。 補論として一番最後に書かれていた電力会社・電力業界の体質論が一番興味深かった。原発再稼働を必要だと言って目指す電力会社は一般の人から「懲りてい…

竹村真一の講演を聞いて

試験もあってだいぶ久々の更新になってしまった。脱石油・脱原発は経済合理的だと主張している竹村真一氏の講演を聴く機会があった。中国で既に原子力発電の年間発電量に風力発電の年間発電量が追いついた事例を証左にして、エネルギィ自立と気候変動対策を…

電力問題はエネルギー問題の一部分に過ぎない

東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故を受けて、日本のエネルギー政策の議論は大いに盛り上がるようになった。しかし原発事故を議論のスタート地点にしているためか、それらの議論はエネルギー問題を電力問題に矮小化しているものも少なくない。 リ…

【気になるニュース】発電会社に電源構成の内訳開示を義務化すべきだ。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S11848670.html今日取り上げるニュースは、こちら。 2016年の電力全面自由化に向けて、自由化の効果を下げかねない動きがあるという。ドイツなどの自由化先進国では当たり前の、企業ごとの電源構成の内訳開示に大手電…

【ノート】政府のエネルギー(電源)・ミックス目標で最低限評価すべきこと

今日は2030年に再生可能エネルギーを電源の22から24%にする政府の目標について簡単な感想を述べたい。いくら「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」が3.11前から準備されたものだったとはいえ、3.11前はここまで再生可能エネルギーが重視されることなど考…

「福島復興再エネツアー」2日目

6月27日から28日にかけて福島県主催の「福島復興再エネツアー」に参加してきた。 今日は2日目に訪問した場所についてレポートしたい。まず訪問したのは、いわき市と田村町にまたがる「滝根小白井ウィンドファーム」だ、 この風力発電所は、豊田通商と東京電…

「福島復興再エネツアー」1日目

6月27日から28日にかけて福島県主催の「福島復興再エネツアー」に参加してきた。 福島県は、2040年までにエネルギー需要を再エネで100%賄うという目標を掲げている。特に再生可能エネルギィに注力している県だ。その福島県で行われている取り組みを以下に紹…

【書評】『脱原発を決めたドイツの挑戦』

ドイツ政府は3つの明確の将来目標を表明している。それらは以下の3つだ。 1)二酸化炭素の排出量を、2050年までに80%減らす。 2)電力に占める再生可能エネルギーの比率を、2050年までに80%にする。 3)原子力発電所を2022年にすべて閉鎖する。 いずれも極め…

【書評】『世界がわかる石油戦略』

この本の評価はあまり高くない。 専門家が世界の石油情勢について分析を披露するという点では、日経文庫の「石油を読む」などの方が理論への言及にページが割かれていてより有用だと感じた。【書評】『石油を読む』 - サステナビリティの時代flatenergy.hate…

【書評】『再生可能エネルギーの真実』

本書の有用性は、他の書籍ではあまり取り上げられない洋上風力発電や波力発電、潮流発電に紙幅を割いている点である。全く知らなかったことも多く、大変参考になった。著者の主張はエネルギー全体の中での再生可能エネルギーと再生可能エネルギー内でのポー…

【気になるニュース】「サハリンパイプライン計画」、年明け始動へ

ソースは東洋経済オンライン。http://toyokeizai.net/articles/-/52897?utm_source=gunosy&utm_medium=http&utm_campaign=link_back 前々から私が大きな期待を寄せていたプロジェクトがついに動き出す。サハリンから関東までを貫く天然ガスパイプライン・プ…

【現地レポート】自然エネルギー財団シンポジウム

17日に「『自然エネルギー先進国』へ大転換するドイツ――いかにして試練を乗り越えてきたのか――」と題した自然エネルギー財団のシンポジウムに行ってきた。 だいたいの内容は既に知っている日本の再生可能エネルギーに関する課題で目新しいことはほとんど聴け…

【書評】『自然エネルギーQ&A』

本書は孫正義氏の肝いりで創られたシンクタンク「自然エネルギー財団」が、一般人向けにつくった再生可能エネルギーに対する疑問への回答をまとめた本だ。再生可能エネルギーについて短い時間で概要を知りたい方にオススメできる。 500円(税抜き)と安価な…

【ディスカッション・ペーパー】日本で天然ガスの利用を広げるにはどのようにすれば良いか?

原子力と再生可能エネルギーの二項対立を巡る議論がかまびすしい。 この記事では、それを無視して日本は天然ガスをエネルギー源として増やしていくべき、という提言を行う。 エネルギーの用途は三種類 エネルギーの用途は、大きく分けて三つある。輸送・電源…

【ノート】エネルギー問題初心者向けのオススメ3選

試みに「エネルギー問題に関心ある。けれども何を調べどう行動してよいか分からない」という方へ向けた本紹介を行う。 以下の本たちがあなたがエネルギー問題に関する行動を起こすきっかけになるかもしれない。 最初の2冊は新書である。 ・『エネルギー論争…

【ノート】将来のエネルギー利用の論争をめぐる対立

端的に言えば気候変動を人類の最大の問題と捉えて原発を維持・発展させていくべきだというStewart BrandやGeroge Mondioのような人がいる。 一方で原子力発電と再生可能エネルギー市場の相容れなされを論ずるCaroline Rucasのような人がいる。これが世界のエ…

【書評】『マグマ』

本書は3.11以前の2006年に地熱発電を取り上げた経済小説であり限りなく現実感がある。 著者は、外国資本ファンドによる日本企業への敵対的買収を描いた「ハゲタカ」や日本の支援による中国での原子力発電所開発を描いた「ベイジン」などの著書がある。ビジネ…

【ディスカッション・ペーパー】自然エネルギーの地域主権化(天然資源の恒久主権決議を手本に)

長野県飯田市が4月1日より施行した条例には「地域環境権」なるものが明記されている。 【参考】 飯田市再生可能エネルギーの導入による持続可能な地域づくりに関する条例原案http//www.city.iida.lg.jp/iidasypher/open_imgs/info/0000000212_0000018755.pdf…

【ノート】寺島実郎が語る「ドイツが脱原発に踏み切れて日本にできない三つの理由」

1. 冷戦下、核の傘に入りアメリカ原子力産業の市場になった そのために日本最初の原子力発電所を広島につくる計画があった。 そのために1955年に「原子力平和利用博覧会」が全国で開かれた。日本人は原子力に夢を魅せられていた。小型の原子炉で動く鉄腕アト…

【書評】『エネルギー論争の盲点――天然ガスと分散化が日本を救う』

本書は3.11後のエネルギー論争の陥穽(落とし穴)をあぶりだしていくこと、そして今後の日本のエネルギー安全保障の最適解を模索していくことを目的とした、エネルギー問題の専門家による啓蒙書だ。 筆者の一貫している点は、二つある。エネルギー問題への文明…

【書評】『低炭素社会』

日本は「課題解決先進国」を目標とし「低炭素社会」実現をその柱とすべきだ、というのが著者の主張だ。その背景には地球温暖化こそが今を生きる人類の共通の「敵」であるという認識がある。そして、日本はこの「敵」との戦いをリードすべきであり十分にでき…

【書評】『電力改革』

筆者は「日本電力産業発展のダイナミズム」などの著書がある電力・エネルギー産業の研究者。経済産業省「総合資源エネルギー調査会基本問題委員会」委員を務めていた。 筆者は基本的な認識として、ビジネスモデルの歴史的大転換が必要と訴えている。そのため…

【書評】『エネルギー問題!』

3.11後、日本人や日本在住者は否応なしにエネルギー問題の重要さをその脳裏に刻みつけられることとなった。そんな日本人や日本在住者がエネルギー問題を考察し議論する材料を提供してくれるのが本書だ。日本語でエネルギー問題を論じた本の中でも、最もバラ…

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