一身独立

28歳元エリートのブログ。

再生可能エネルギー

エネルギー自給のメリット・デメリットを思いつく限り挙げてみた。

【目次】 デメリット1:既存のインフラが無駄になる。 デメリット2:化石燃料産業従事者が失職する。 デメリット3:代替のインフラを考案・構築しなければならなくなる。 メリット1:地域外・海外への富の流出がなくなる。 メリット2:供給途絶リスクが…

規定路線となる日本の再生可能エネルギー普及

経済産業省が2015年7月に発表した「長期エネルギー需給見通し」では、再生可能エネルギーは「最大限の導入拡大」を図ることが明記された。2015年の電源構成に占める再生可能エネルギーの比率は、14.5%である。2030年の電源構成では、再生可能エネルギーを22…

日本も「シャロー方式」を導入せよ。

新たに開発された再生可能エネルギーの系統連係の方式には、「ディープ」方式と「シャロー」方式がある。系統とは、電力網のことを指す。前者は発電事業者が系統連係にかかる費用を負担する仕組みで、後者は系統運用者が負担する仕組みだ。日本では、「ディ…

「仮想発電所(VPP)」の可能性

最近、「仮想発電所(VPP:Virtual Power Plant)」について調べている。 「仮想発電所」とは、複数の分散型発電・蓄電設備を情報通信技術によって制御し、複数の設備を一つの発電所の様にみなして、電力を運用する概念である。発電事業者のみならず、家庭の…

エネルギーの地産地消という課題に立ち向かう地方自治体

エネルギーの地産地消は、聞こえの良い題目である。エネルギー利用は大きく分けて、動力、熱利用、電力がある。 送ることが難しい熱利用は、地産地消に向いている。しかし電力は需要が小さくて広域運用が出来ない場合、平滑化(ならし)が難しく、わずかな需…

【書評】「再生可能エネルギー政策の国際比較」

この本は、日本と世界の再生可能エネルギー政策を日本語で知るための、最新の専門書である。系統運用について詳しい京都大学の安田陽氏や、再生可能エネルギーの経済分析について詳しい山家公雄氏などが執筆に当たっている。欧米の政策の動向を見ていると、…

【書評】「再生可能エネルギーの政治経済学」

「原発のコスト」などの著書がある立命館大学の大島先生の著作だ。基本的に彼の立場は「原発は政府が言うように安い訳ではない」という結論である。様々な文献や海外の事例にあたりながら、日本政府の政策を批判していく手際は、読んでいて痛快だ。3.11前の…

そもそもなぜエネルギー・シフトが必要なのか。

エネルギー・シフトとは、特に電力について、現状の火力・原子力中心の運用から、省エネと再エネ普及によって、再エネ中心の運用に転換することを意味する。 以下の図が解りやすい。 環境エネルギー政策研究所(ISEP)資料その利点は三点ある。 分散型国産電…

ドイツの再エネ普及成功の要因

ドイツは世界4位の経済力を持ちながら、電力構成に占める再エネの割合を上げることに成功してきた。2000年には6.6%だった電源に占める再エネ比率は、2015年には30%となっており、「基幹電源」としての役割を果たしていると言って差し支えない。このようなこ…

再生可能エネルギー普及政策の三分類

今日は再生可能エネルギー普及政策について解説していきたい。 再生可能エネルギー普及政策には、大きく分けて三つの分類がある。 固定枠制度(RPS) RPS(renewable portfolio standard)とは、電力事業者に一定量の再生可能エネルギーの導入、もしくは再生可…

再エネ業界のオピニオン・リーダーのインタビュー

先日「ベースロード電源」に固執するリスクを指摘した記事を書いた。flatenergy.hatenablog.comこれと同様の意見を、再エネ業界のオピニオン・リーダーの一人である飯田哲也氏が述べているインタビューが発表されたので、紹介したい。http://kokocara.pal-sy…

発想の転換を迫られる「ベースロード電源」という虚構

欧州の動向を見ると、日本の電力供給は根本的な発想の転換を迫られていることが理解出来る。私が話をしたり、著作を読んだ日本のエネルギー専門家の多くは、「変動型再生可能エネルギー(風力発電、太陽光発電)の大規模導入には、バックアップ電源が必要で…

【ディスカッション・ペーパー】日本も優先給電を導入すべきだ。

再生可能エネルギー普及を優先するならば、優先給電はFIT(再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度)と並ぶ重要政策である。優先給電とは、再生可能エネルギーで発電した電力を優先して系統に取り入れることである。日本では、その原則が徹底されておらず…

『夢で語るな 日本のエネルギー』を批判する(その2)。

今日も「夢で語るな 日本のエネルギー」の批判をしていきたい。 原子力事業への評価の前提 鈴木氏は「原発問題の根本は恐怖からきている(p69)」という。しかしこの本の出版から5年経ち、原発業界を悩ませているのは人々の恐怖心ではなく、原発は割に合わ…

「電力自由化に関する意識」調査

読者諸兄は既に電力会社を切り替えただろうか?4月に始まった電力小売り全面自由化。現在低圧で電力会社を切り替えた人は8月時点で2.2%、東京電力管内では3.9%だそうだ。 切り替えた人たちは、ちょうど「イノベーター理論」でいうイノベーターだ。我が家も…

途上国のエネルギー開発における再生可能エネルギーの位置づけ

久々の更新になってしまった。 今日は途上国のエネルギー開発について少し書きたい。先日某総合電機メーカーの役員の講演を聴く機会があった。 そのメーカーは地熱発電のシステム製造事業を長年世界で展開しており、小規模なものも開発するなど、途上国が導…

分散型再生可能エネルギー普及の5つの利点

分散型再生可能エネルギーの普及を目指すプラットフォームである「パワー・フォー・オール」が、分散型再生可能エネルギー普及の利点を5つにまとめている。 10億トンの二酸化炭素と大気汚染物質を排出しないで済む。 2030年まで、分散型再生可能エネルギー…

ドイツのエネルギー改革を日本にあてはめる。

在独ジャーナリストの村上敦氏が代表をつとめる団体が、レポートを発表したので紹介したい。http://www.club-vauban.net/2015/10/06/2050%E5%B9%B4-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E6%B6%88%E8%B2%BB%E9%87%8F%E…

日本のエネルギー政策をめぐる全国紙の報道の問題点

本記事では日本のエネルギー政策をめぐる日本の全国紙による国際報道の問題点について取り上げる。東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故以降、新聞のエネルギー政策への注目度も上がったように見受けられる。しかしそれらの報道の中には、当然含ま…

【ディスカッション・ペーパー】デカップリング――エネルギー必要神話の終焉

人間の豊かな生活に寄与する経済成長。その経済成長には、エネルギー使用量の伸びが欠かせないと考えられてきた。実際一人当たりGDPが12000ドル以下の場合、電力使用量と経済成長の間には有意な相関関係があるという研究結果がある。しかし私たちは異なる世…

再生可能エネルギー由来の電力事業を応援するには?

政府は再生可能エネルギーの導入目標を、2030年に22~24%としている。個人的には30%まで持っていくことも可能だと考えている。 過去にこのような記事も書いた。 flatenergy.hatenablog.com 今日は首都圏に住む人が、再生可能エネルギー由来の電力を金銭的に応…

電気の産地を気にする時代の到来?!

食品の産地を気にするように、電気の作られ方を気にする時代が来る? 4月からの低圧向けの電力自由化について、さかんに報道が流れている。しかし焦点は価格が下がるかどうかに当てられ、再生可能エネルギー由来の電力を支持する方法として、電力自由化を語…

【気になるニュース】全国に広がる? 自治体が運営する地域電力会社

「エネルギーの地産地消で町が変わる、自治体が電力の小売に乗り出す」http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1601/13/news019.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook 最近気になったニュースがこれだ。 地域のエネルギー資源を活用して、地…

「パワーシフト・キャンペーン」の紹介

今年の4月から小規模事業所や家庭向けの低圧の電力自由化が始まる。それに向けて「一般電気事業者(東京電力・関西電力など)」以外の様々な会社が、サービスを準備している。東京新聞が実施した世論調査によれば、首都圏住民の6割の人が東京電力からの切…

【書評】『大転換――新しいエネルギー経済のかたち』

エネルギィ移行(energy transition)が数十年以内に進むかどうかは、大変意見の分かれるテーマだ。 シュミルなどは、過去の経験を踏まえてエネルギィ移行には数世代かかるという意見を唱えている。flatenergy.hatenablog.com本書の著者は逆で、気候変動対策…

21世紀のエネルギィ・セキュリティ

20世紀のエネルギィ・セキュリティの肝はエネルギィ供給源の多様化だった。エネルギィ自給率が1割に満たない日本においては、現在もそうである。外国(県外・州外)から輸入される化石燃料に依存している国や自治体は、供給源を多様化することによって、供給…

「金より命」は響かない――反原発派が提示すべき代替案を提案する

反原発派がいまだに主張している「金より命」が大事だから、原発を止めるべきという主張がある。実際先日訪れた国会議事堂前の反原発デモでも、主張している人がいた。彼らの主張に沿えば、原発稼働を主張する人は「作業員の被曝・被爆による被害や、事故時…

【書評】『キロワットアワー・イズ・マネー』

この本は都市化・高齢化の進展に従って衰退する日本のほとんどの地方自治体とその住民に向けて書かれた本だ。著者は市民出資をてこにした地域の「エネルギィ自立」が進むドイツ在住のジャーナリスト。著者が提唱する地域課題の解決策は、地域外に流出し地域…

竹村真一の講演を聞いて

試験もあってだいぶ久々の更新になってしまった。脱石油・脱原発は経済合理的だと主張している竹村真一氏の講演を聴く機会があった。中国で既に原子力発電の年間発電量に風力発電の年間発電量が追いついた事例を証左にして、エネルギィ自立と気候変動対策を…

「新エネルギー」という概念のおかしさ

再生可能エネルギーに似た概念に「新エネルギー」という概念がある。「社会人」に似た日本独特の概念(英語ではalternative energy:代替エネルギーがこれに近い)で、1997年に制定された「新エネルギーの利用等の促進に関する特別措置法」通称「新エネルギー…

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