一身独立

28歳元エリートのブログ。

エネルギー

エネルギー自給のメリット・デメリットを思いつく限り挙げてみた。

【目次】 デメリット1:既存のインフラが無駄になる。 デメリット2:化石燃料産業従事者が失職する。 デメリット3:代替のインフラを考案・構築しなければならなくなる。 メリット1:地域外・海外への富の流出がなくなる。 メリット2:供給途絶リスクが…

自然変動型再エネ普及に付随する火力発電の稼働率低下

再生可能エネルギーの普及政策には様々な手法がある。そのうちの一つに「FIT(固定化価格買い取り制度)」を機能させるために不可欠な「優先給電」がある。「優先給電」とは、再生可能エネルギーによって発電された電力を、他の電源より優先して電力系統に供…

「炭素予算」と「放射性廃棄物予算」

「炭素予算」とは、世界の平均気温上昇を産業革命前と比べて2℃/1.5℃未満に抑えるために、排出することの出来る炭素の量である。 あと1兆トンしか…… ポツダム気候影響研究所の調査は、気温上昇が 2℃を超える確率を 20%に抑えるには、2000 年から 2050 年まで…

東北で注目を集め始めた風力発電

2010年に環境省が行った日本における風力発電のポテンシャルの1/4は、東北にある。北海道の方がポテンシャルは大きいのだが、当面は需要地である関東に近い東北での開発が、日本における風力発電普及の最重要課題だ。この記事では、秋田・青森・山形の取り組…

「エネルギー自立」の最大の利点は何か。

私がかねてより提唱している「エネルギー自立」の最大の利点は何だろうか。それはアフリカや中東で起きている紛争の原因の一つを取り除くことが出来る点にある。例えば、スーダン内戦が激しかった時期に、日本は石油をスーダンから買っていた。私たち日本人…

規定路線となる日本の再生可能エネルギー普及

経済産業省が2015年7月に発表した「長期エネルギー需給見通し」では、再生可能エネルギーは「最大限の導入拡大」を図ることが明記された。2015年の電源構成に占める再生可能エネルギーの比率は、14.5%である。2030年の電源構成では、再生可能エネルギーを22…

「風力発電の導入拡大に向けた土地利用規制・環境アセスメントの検討」

「自然エネルギー財団」が風力発電普及を妨げる要因を分析した報告書を発表している。簡単に紹介したい。日本では2015年時点で風力発電の導入量が300万kwに留まっている。2012年のFIT(再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度)の導入で国内では太陽光発…

電力は自治体が供給すべき財か。

ドイツでは、電力の再公営化の動きが進んでいるという。民間企業が担っていた電力供給を、自治体が出資する都市公社が担う動きだ。戦後日本の電力供給は、民間企業が担ってきた。しかし考えてみれば、電気やガスなどのエネルギーは、水と同じように生活に欠…

再生可能エネルギー普及政策の三分類

今日は再生可能エネルギー普及政策について解説していきたい。 再生可能エネルギー普及政策には、大きく分けて三つの分類がある。 固定枠制度(RPS) RPS(renewable portfolio standard)とは、電力事業者に一定量の再生可能エネルギーの導入、もしくは再生可…

発想の転換を迫られる「ベースロード電源」という虚構

欧州の動向を見ると、日本の電力供給は根本的な発想の転換を迫られていることが理解出来る。私が話をしたり、著作を読んだ日本のエネルギー専門家の多くは、「変動型再生可能エネルギー(風力発電、太陽光発電)の大規模導入には、バックアップ電源が必要で…

将来の電力供給を現在のコストで語るな。

電力の話をしていると、「再生可能エネルギーのコストは高いから、大規模導入は出来ない」という意見を耳にすることがある。しかし現在のコストで電力供給体制を語ることは二重の意味で間違っている。まず現在のコストが将来も続くわけではないことが挙げら…

輸入に依存する化石燃料:その三つのデメリット

エネルギー問題に少しでも興味を持ったことのある人なら、「日本のエネルギー供給は、輸入される化石燃料に依存している」という事実を耳にしたことがあるだろう。2014年の一次エネルギー供給に占める化石燃料の割合は、92%であり、2013年度の海外からの化石…

【ディスカッション・ペーパー】日本も優先給電を導入すべきだ。

再生可能エネルギー普及を優先するならば、優先給電はFIT(再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度)と並ぶ重要政策である。優先給電とは、再生可能エネルギーで発電した電力を優先して系統に取り入れることである。日本では、その原則が徹底されておらず…

【書評】「エコノミスト 電気代は税金となった(その2)」

今日も経済誌の書評を書いていきたい。 今日は託送料金について。 本当に適切? 原発賠償の国民負担 政府の委員会は、7.9兆円と試算されている賠償費用のうち、2.4兆円を託送料から回収する方向で議論を進めている。これはひどい話で、日本国内において原発…

【書評】「エコノミスト 電気代は税金となった(その1)」

経済誌で気になる特集が組まれていたので紹介したい。記事を読んでいくと、原発の本当のコストを研究している立命館大学の大島堅一氏、再生可能エネルギーの研究をしている高橋洋氏、欧州の電力システムに詳しい安田陽氏など、私でも知っている研究者が記事…

『夢で語るな 日本のエネルギー』を批判する(その2)。

今日も「夢で語るな 日本のエネルギー」の批判をしていきたい。 原子力事業への評価の前提 鈴木氏は「原発問題の根本は恐怖からきている(p69)」という。しかしこの本の出版から5年経ち、原発業界を悩ませているのは人々の恐怖心ではなく、原発は割に合わ…

『夢で語るな 日本のエネルギー』を批判する(その1)。

2012年に出版された「夢で語るな 日本のエネルギー」という本を買ってみた。 これがなかなか「ひどい」内容なので、批判をしていきたい。 著者は作家の鈴木光司氏と、ウェッジなどにも寄稿している山本隆三氏だ。 一方的な批判 読んでみた感想としては、著者…

日本でも起きる電力会社の「死のスパイラル」

「電力会社の死のスパイラル」とは、以下のような因果経路をたどる。(レスター・ブラウン「大転換」より引用) 「電力の一部を屋上の太陽光発電から得る顧客が増えるにつれて。その電力会社は顧客に販売する電力量が減るため、損失を被る。そして、太陽光発…

「世界経済フォーラム」の報告書

今日は「ダボス会議」で有名な、「世界経済フォーラム」が出した書類を見つけたので、一部を抜粋していく。・太陽光発電のコストは劇的に下がっている。石炭火力発電のコストは何十年にもわたってMwh(メガ・ワットアワー)あたり100ドル程度だが、太陽光発電…

今、起きている再エネ革命

石油危機以後、石油や化石燃料からのエネルギー・シフトは幾度となく議論され、政策目標となってきた。しかし現在まで人類は必要なエネルギーの80%以上を化石燃料に依存している。近年再生可能エネルギー、特にソーラーと風力の価格低下が注目されている。果…

太陽光発電の最大の強み

需要の大小に合わせて利用出来ること。 太陽光発電は、「発電が出来るかどうかが天気任せで、頼りにならない電源」だという声を聞く。事実ではあるが、これに囚われてばかりいると、太陽光発電のポテンシャルを見誤ることになる。 そもそもある地域での1年…

経営学からみた環境・エネルギー問題

今日は知り合いに誘われて講演会に行ってきたので、その内容について書きたい。 テーマはエネルギーとイノベーションだった。これまで日本政府によって行われたきた環境政策について、経営学者の視点からみた批判を聴くことが出来た。例えばエコポイント政策…

「電力自由化に関する意識」調査

読者諸兄は既に電力会社を切り替えただろうか?4月に始まった電力小売り全面自由化。現在低圧で電力会社を切り替えた人は8月時点で2.2%、東京電力管内では3.9%だそうだ。 切り替えた人たちは、ちょうど「イノベーター理論」でいうイノベーターだ。我が家も…

途上国のエネルギー開発における再生可能エネルギーの位置づけ

久々の更新になってしまった。 今日は途上国のエネルギー開発について少し書きたい。先日某総合電機メーカーの役員の講演を聴く機会があった。 そのメーカーは地熱発電のシステム製造事業を長年世界で展開しており、小規模なものも開発するなど、途上国が導…

【気になるニュース】テスラが「美しい」太陽光パネルを発表

先週、アメリカのベンチャー企業のテスラが、新しい太陽光パネルを発表した。この太陽光パネルは、従来の工業製品の延長のような外観ではなく、見る角度によって光り方が変わるなど、美しさにこだわった製品だという。経営者のイーロン・マスクの発想では、…

ドイツのエネルギー改革を日本にあてはめる。

在独ジャーナリストの村上敦氏が代表をつとめる団体が、レポートを発表したので紹介したい。http://www.club-vauban.net/2015/10/06/2050%E5%B9%B4-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E6%B6%88%E8%B2%BB%E9%87%8F%E…

洋上風力発電は日本で普及するか

私は以前から洋上風力発電に注目している。 再エネで唯一 洋上風力発電は、再生可能エネルギーで唯一大規模プロジェクトが可能な電源であることがその理由だ。エネルギー自給率の向上と、気候変動対策のためには、再生可能エネルギーへのシフトは不可欠であ…

化石燃料を過去のものに。

ダイヴェストメントについて調べる中で、特に印象に残っているのが、Divest Harvard(ハーヴァード大学のダイヴェストメント運動)のwebサイトに書いてあったことだ。http://divestharvard.com/そこでは「(自分たちの目標は)化石燃料を歴史にする」ことだと…

「テスラ」のショールームに行ってきた。

電気自動車を販売しているアメリカのベンチャー企業、テスラ。 そのショールームが東京の外苑前にあるというので、行ってみた。テスラの創業者、イーロン・マスクについては過去記事でも紹介している。flatenergy.hatenablog.comflatenergy.hatenablog.com私…

日本のエネルギー政策をめぐる全国紙の報道の問題点

本記事では日本のエネルギー政策をめぐる日本の全国紙による国際報道の問題点について取り上げる。東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故以降、新聞のエネルギー政策への注目度も上がったように見受けられる。しかしそれらの報道の中には、当然含ま…

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