一身独立

自由・自立・自律と、エネルギー問題を中心にサステナビリティに関する有益な情報を提供するための記事を書いています。

別に環境を守りたいとは思っていない件について。

エネルギー問題に取り組んでいると言うと、私のことを「環境を守りたい人」だと思う人がいる。確かにエネルギー問題は、環境問題の一つである。正直に言えば、環境は守りたい人が守れば良いと思う。私が守りたいのは、人権だ。人権は誰が何と言おうと、絶対…

エネルギー供給の将来シナリオ比較

今日はエネルギー供給の将来シナリオを紹介していきたい。複数の機関が、将来シナリオを発表しており、その内容には大きな乖離がある。知って頂くと面白いだろう。最初に紹介する文書は、「日本エネルギー経済研究所」の「アジア/世界エネルギーアウトルック…

日本版「安全保障のディレンマ」

オーストラリアの戦略家ヒュー・ホワイトは、中国の台頭によって日本が直面するディンレマについて指摘している。中国の台頭が招く帰結は、それまでアメリカが握っていた北東アジアの覇権が、中国に少しずつ移行することを意味する。 そして中国の国力が増す…

【書評】『世界を無視しない大人になるために』

最近参画した国際協力団体「コンフロントワールド」の代表の原の初めての著書。 700円と手ごろな値段で、一から国際協力を行う組織を立ち上げた大学生の経験と覚悟が理解出来る。彼が国際協力の世界に踏み込んだきっかけは、大学1年生の時に参加したフィリ…

「アジア/世界エネルギーアウトルック2016」

最近書籍よりも、もっぱら政府機関やシンクタンク、NPOなどが公表している報告書や作業文書を読んでいる。今日は日本の「エネルギー経済研究所」が作成した「アジア/世界エネルギーアウトルック2016」を紹介したい。この報告書では、将来のエネルギー需給構…

「パリ協定」の解説

「パリ協定」とは、世界の気候変動対策の基礎となっている国際合意である。一昨年の秋に、パリで合意された。世界全体の目標として、産業革命前と比べた世界の平均気温上昇を、2度以内に抑え, 1.5度未満にするよう努力することが明記された。世界の平均気温…

「エネルギー自立」の最大の利点は何か。

私がかねてより提唱している「エネルギー自立」の最大の利点は何だろうか。それはアフリカや中東で起きている紛争の原因の一つを取り除くことが出来る点にある。例えば、スーダン内戦が激しかった時期に、日本は石油をスーダンから買っていた。私たち日本人…

規定路線となる日本の再生可能エネルギー普及

経済産業省が2015年7月に発表した「長期エネルギー需給見通し」では、再生可能エネルギーは「最大限の導入拡大」を図ることが明記された。2015年の電源構成に占める再生可能エネルギーの比率は、14.5%である。2030年の電源構成では、再生可能エネルギーを22…

高橋淳志が出来ること

今日は私個人に依頼出来る仕事のメニューを紹介する。値段は要相談だ。 英語読解指導 これまで外交文書やニュース、政府機関やシンクタンクの報告書などの英文資料を多く読んできた。その経験を生かし、英文読解の指導が出来る。英語を話せる人は、約20億人…

学校で習ったけど、全く使っていない構文3選

部屋の整理をしていて、高校時代に使っていた英語の構文集が出てきた。読み返していて思ったことは、今まで外交文書や海外の報告書や作業文書、ニュースを読んだ中で、全く見たことのない構文があることだ。 高校で習うような構文は、使用頻度の高い基本構文…

「風力発電の導入拡大に向けた土地利用規制・環境アセスメントの検討」

「自然エネルギー財団」が風力発電普及を妨げる要因を分析した報告書を発表している。簡単に紹介したい。日本では2015年時点で風力発電の導入量が300万kwに留まっている。2012年のFIT(再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度)の導入で国内では太陽光発…

「コンフロント・ワールド」に参加します。

世界の不条理・不公正に立ち向かうことを目指す国際協力団体「コンフロント・ワールド」のメンバーになった。「コンフロント・ワールド」は、早稲田大学の後輩の原貫太が今年立ち上げた団体で、彼の豊富な現場経験を元にして、内戦が起きている南スーダンの…

純ジャパの私が英会話を身に付けた体験談

英語読解指導サーヴィスを始めたので、自分の英語学習の履歴を書いていきたい。中学時代は極めて普通の日本の中学校で、英語を習い始めた。当時は特に関心はなく、ただの成績の良い生徒だった。ALTの教師に積極的に話しかけることもなかった。高校は少し特殊…

【新サーヴィス】片付け代行・コンサルを受けたい方募集。

自分の部屋がちらかっていて何とかしたい方いませんか。友人と事業として、片づけ代行・コンサルタント事業を企画しています。 つきましては、モニターで片づけをやらせてもらえる方を募集しています。 自分の部屋でも、企業のオフィスでも、車でも、物置な…

【新サーヴィス】英語読解レッスンの家庭教師始めます。生徒募集中。

新サーヴィス始めます。 多読・精読で、英語を使える人になろう。 英文読解指導を始めます。英語を話せる人は、約20億人。民間企業の間でも研究者の間でも英語は共通言語ですし、インターネット上の言語の6割は英語です。英語で発信される情報にアクセス出…

「搾取工場」のディレンマ

途上国に立地しているファスト・ファッションの工場では、労働者が劣悪な環境を強いられているという。消費者、生産企業、先進国政府、途上国政府などの各アクターは、それぞれ役割を果たしているだけで、単独にその責任を追及することは出来ない。しかし結…

【書評】環境ビジネス特別号「ポストFIT」

最近私が関心を持っている日本の太陽光発電市場の現況と展望を、解りやすくまとめてくれた雑誌だ。所感を以下に箇条書きにしていく。・当初のFIT(固定価格買い取り制度)が太陽光発電事業者の利益に配慮した期間が終わったことを踏まえ、入札制度への対応や…

【書評】『里山発電』

この本はソーラー・シェアリングの有効性を説いた本である。ソーラー・シェアリングとは、「営農型太陽光発電」とも呼ばれ、農業を行っている土地に支柱と太陽光発電設備を設置して運用する取り組みのことだ。ソーラー・シェリングによって農家は、収入源を…

【気になるニュース】脱炭素に向かう中国とインド

各国の気候変動対策を評価するレポートで有名な「クライメート・アクション・トラッカー」によれば、トランプ政権が気候変動に後ろ向きな政策を取ったとしても、中国とインドが今行っている政策を続ければ、気候変動は解決に向かう道筋が見えてくるという。…

電力は自治体が供給すべき財か。

ドイツでは、電力の再公営化の動きが進んでいるという。民間企業が担っていた電力供給を、自治体が出資する都市公社が担う動きだ。戦後日本の電力供給は、民間企業が担ってきた。しかし考えてみれば、電気やガスなどのエネルギーは、水と同じように生活に欠…

日本の運命を決めた「逆コース」

「逆コース(Reverse Course)」とは、対日占領政策における、アメリカ政府およびGHQの重要な方向転換を指す。日本との戦争で多くの犠牲を払ったアメリカ政府は、当初日本を経済的にも軍事的にも弱い農業国にしようとしていた。そして共産主義の台頭に対して…

日本も「シャロー方式」を導入せよ。

新たに開発された再生可能エネルギーの系統連係の方式には、「ディープ」方式と「シャロー」方式がある。系統とは、電力網のことを指す。前者は発電事業者が系統連係にかかる費用を負担する仕組みで、後者は系統運用者が負担する仕組みだ。日本では、「ディ…

「カーボン・プライシング」から逃げ回る経団連

経済団体連合会は、日本で最も影響力のある企業が加盟する団体である。彼らが2月に出したプレスリリースで、相変わらずカーボン・プライシングから逃げ回る姿勢を一貫して続けていることが確認出来た。http://www.keidanren.or.jp/policy/2017/016.html?v=s…

EVは石油をマイナーにするか。

EV(電気自動車)の普及が待たれて久しい。自動車やバイクの燃料である石油製品の需要がなくなれば、温室効果ガス排出の削減にも貢献する。では実際にEVが市場のシェアのほとんどを占めた場合、石油の需要はどうなるのか。 エネルギー白書より引用エネルギー・…

揺らぐ覚悟

私は今、エネルギーのことを仕事にするという覚悟を諦めようか、迷っており岐路に立っている。元々エネルギーのことを調べ始めたきっかけは、二つある。一つ目は、模擬国連サークルの活動で、国際問題を浅く広く知っていく状況に危機感を覚えたためだ。この…

中国人の台湾認識、台湾人の中国認識

昨日は中国の「一つの中国」政策について書いた。 中国では愛国教育が行き届いており、みな「台湾は中国の一部」だと考えていると聞く。それでは日本や欧米諸国に出てきた中国人はどうなのか。自国の政府の考えを相対化しているのだろうか。 先日友人の中国…

「一つの中国」政策

中華人民共和国政府は、長らく「一つの中国」政策を取っている。「一つの中国」政策とは、国共内戦の結果、国民党政権が成立した台湾を含めて一つの中国に属するという立場を取るものだ。つまり「一つの中国、一つの台湾」や「二つの中国」は頑として認めて…

「安全保障理事会」の常任理事国の「拒否権」は何のためにあるのか。

ハフィントン・ポストに早稲田の学生が、安全保障理事会の常任理事国が持つ拒否権を批判する記事を掲載していた。 国連安保理の拒否権が紛争下の人々を殺し続けている http://www.huffingtonpost.jp/kanta-hara/un-veto_b_9823904.htmlそこで彼が言及してい…

不都合な真実――尖閣問題に対するアメリカ政府の立場

2014年4月、オバマ大統領が来日し、「尖閣諸島を含む日本の施政下にある領域に、日米安全保障条約が適用される」と明言した。日本人の多くは、尖閣諸島をめぐって自衛隊が攻撃を受けた時に、米軍が自衛隊と一緒になって反撃してくれるのだと、安心した人も…

地熱発電の勉強会

昨日は「国際資源・エネルギー学生会議」の勉強会に参加してきた。テーマは地熱発電。最近はあまり調べていなかったが、新しく得られた知識もあったので、興味深かった。地熱発電は主に200℃以上の地中の流体を利用した発電システムである。http://www.chinet…

「仮想発電所(VPP)」の可能性

最近、「仮想発電所(VPP:Virtual Power Plant)」について調べている。 「仮想発電所」とは、複数の分散型発電・蓄電設備を情報通信技術によって制御し、複数の設備を一つの発電所の様にみなして、電力を運用する概念である。発電事業者のみならず、家庭の…

「フリーテル」Priori3は買うな!

物議をかもすのを覚悟で書いていきたい。「フリーテル」という会社をご存じだろうか。家電量販店などにもコーナーがつくられ、最近は自ら店舗も持っている、新進気鋭と言われている日本のヴェンチャー企業だ。事業としては、スマート・フォンの製造・販売が…

学生の本業を理解していない太陽光パネル・メーカー「アンフィニ」の独善的態度

腹の立つことがあったので、つらつらと書いていきたい。 もしかしたら、物議をかもすかもしれないが、その時はその時だ。今日メルマガで偶然「アンフィニ」という企業があるのを知った。https://infinigroup.co.jp/日本資本の太陽光パネル・メーカーのようだ…

エネルギーの地産地消という課題に立ち向かう地方自治体

エネルギーの地産地消は、聞こえの良い題目である。エネルギー利用は大きく分けて、動力、熱利用、電力がある。 送ることが難しい熱利用は、地産地消に向いている。しかし電力は需要が小さくて広域運用が出来ない場合、平滑化(ならし)が難しく、わずかな需…

アメリカのシリア空爆

衝撃的なニュースが入ってきたので、政治学徒として記事を書いてみたい。早稲田大学の最上敏樹先生も指摘しているが、今回の空爆は人道的介入や、国際法上正当な武力行使と呼ぶことは難しい。人道的介入とは、「原則武力行使が禁止されている国際法における…

【気になるニュース】三つのエネルギー・ニュース

今日はエネルギー関連で、最近発表された気になっているニュースを紹介する。 まずは研究開発関連のニュースだ。 電気自動車の革新? 世界初、走る電気自動車へワイヤレス給電に成功 http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1704/07/news034.html企業…

【書評】「再生可能エネルギー政策の国際比較」

この本は、日本と世界の再生可能エネルギー政策を日本語で知るための、最新の専門書である。系統運用について詳しい京都大学の安田陽氏や、再生可能エネルギーの経済分析について詳しい山家公雄氏などが執筆に当たっている。欧米の政策の動向を見ていると、…

【書評】「再生可能エネルギーの政治経済学」

「原発のコスト」などの著書がある立命館大学の大島先生の著作だ。基本的に彼の立場は「原発は政府が言うように安い訳ではない」という結論である。様々な文献や海外の事例にあたりながら、日本政府の政策を批判していく手際は、読んでいて痛快だ。3.11前の…

そもそもなぜエネルギー・シフトが必要なのか。

エネルギー・シフトとは、特に電力について、現状の火力・原子力中心の運用から、省エネと再エネ普及によって、再エネ中心の運用に転換することを意味する。 以下の図が解りやすい。 環境エネルギー政策研究所(ISEP)資料その利点は三点ある。 分散型国産電…

ドイツの再エネ普及成功の要因

ドイツは世界4位の経済力を持ちながら、電力構成に占める再エネの割合を上げることに成功してきた。2000年には6.6%だった電源に占める再エネ比率は、2015年には30%となっており、「基幹電源」としての役割を果たしていると言って差し支えない。このようなこ…

再生可能エネルギー普及政策の三分類

今日は再生可能エネルギー普及政策について解説していきたい。 再生可能エネルギー普及政策には、大きく分けて三つの分類がある。 固定枠制度(RPS) RPS(renewable portfolio standard)とは、電力事業者に一定量の再生可能エネルギーの導入、もしくは再生可…

我が家の電気を新電力に変えて2カ月。

2か月前に我が家(4人家族・戸建)の契約電力会社を「東京電力」から「looop」に切り替えた。2016年4月に電力小売りが全面自由化されたことは知っているものの、電力会社を切り替えていない人も少なくないのではないだろうか。今日はまだ電力会社を切り替…

【気になるニュース】新規石炭火力発電所計画の撤回

一昨日23日に、電力業界の流れを変え得る重要な発表があった。「関西電力」と「東燃ゼネラル石油」が、千葉県市原市に計画していた石炭火力発電所建設の撤回を発表したのだ。(以下のリンクは「朝日新聞」の記事) http://www.asahi.com/articles/ASK3R5RWNK…

お金と仕事

最近はずっとお金と仕事について考えている。いい加減家を出て独立しなければならない年齢だが、実現出来ていないので。なぜこんなに悩まなければならないのかと思うが、貨幣は極めて互換性の高い価値を測る便利な指標である。今のところ、お金なしで生きる…

起業ティップス:出資と融資の違い

最近新規事業を起こす段取りについて、調べている。 ひとまず重要なのは資金調達だ、ということで出資と融資の違いについてメモしておきたい。出資を行う出資者は対価として、株式を得る。そしてその株式の値上がりを期待して出資を行う。出資者は出資先の事…

再エネ業界のオピニオン・リーダーのインタビュー

先日「ベースロード電源」に固執するリスクを指摘した記事を書いた。flatenergy.hatenablog.comこれと同様の意見を、再エネ業界のオピニオン・リーダーの一人である飯田哲也氏が述べているインタビューが発表されたので、紹介したい。http://kokocara.pal-sy…

発想の転換を迫られる「ベースロード電源」という虚構

欧州の動向を見ると、日本の電力供給は根本的な発想の転換を迫られていることが理解出来る。私が話をしたり、著作を読んだ日本のエネルギー専門家の多くは、「変動型再生可能エネルギー(風力発電、太陽光発電)の大規模導入には、バックアップ電源が必要で…

打線と投手のどちらを重視すべきか。

今日はデータを用いて、表題の問いに答えてみたい。統計学で、どの原因が結果にどの程度影響しているかを測る手法は、大きく分けてふたつある。相関分析をしてその結果を比較する方法と重回帰分析である。今回、重回帰分析は異常な値が出たので、何か間違い…

将来の電力供給を現在のコストで語るな。

電力の話をしていると、「再生可能エネルギーのコストは高いから、大規模導入は出来ない」という意見を耳にすることがある。しかし現在のコストで電力供給体制を語ることは二重の意味で間違っている。まず現在のコストが将来も続くわけではないことが挙げら…

データを用いたライオンズへの提言

私は幼い頃より埼玉西武ライオンズのファンである。 今日は3年連続Bクラスに沈んでいるライオンズの課題を指摘する。まずは2016年のパ・リーグチーム成績を確認しておこう。野球には投球・守備・打撃・走塁の4要素がある。しかし守備と走塁は成果を定量化…

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